【京都】宇治のパンと青い鳥を求めてゆるポタを目論むライド【110km】

自転車

前書き

2019年12月6日 金曜日

前回のカキオコライドから約3週間が経過した。

その間、週に1回程度のペースで清滝峠を登っていたことを除けば、特にライドらしいことができていなかった。理由は仕事やその他私事など、まあいろいろである。

そろそろどこか行きたい……と考えていたところ、普段からよくご一緒する373氏(@_m_alice_ )からメッセージが入る。今週末の土曜か日曜、どこかへ走りに行きませんか、とのこと。同じことを考えていたので、ほぼ脊髄反射でおkと即答する。

潮岬、金沢、日生とロングライドばかりしてきたので、久しぶりにゆるいライドがしたい。その旨を伝えると、373氏も乗り気のようだ。

2名でも全然構わなかったのだが、SNSのTLを見ていると、ちょうどきゃぷ氏(@cap_pac)がゆるポタしたいと呟いているのを目撃。これはあれか、誘い受けというやつだな!(ぜんぜん違

きゃぷ氏の盟友であるなっち氏(@nacci_contact)とともに声をかけてみる。お二人ともまだ予定が空いていたようで、快諾いただく。

ゆるポタしたいと最初に言ったのは私ということもあり、率先してルート作成を引き受けた。というか、なんとなく行きたい場所があった。

宇治。

宇治といえば何を思い浮かべるだろうか。平等院鳳凰堂? お茶?

それらも悪くはないが、私が最初に思い浮かべるのはアニメ制作会社の京都アニメーションである。

京都アニメーションホームページ
京都アニメーションホームページへようこそ。アニメ作品情報、オリジナルグッズなどの情報満載です。スタッフコンテンツもお楽しみに!

夏に起きたあの痛ましい事件以来、どうにも宇治方面へ足を運ぶ気になれなかったのだが……。あれからほんの少しだけ時間が経過したこともあり、少し行ってみたいという気になった。

もちろん、事件現場を見ようなどというわけではない。宇治は京都アニメーションの作品、『響け!ユーフォニアム』の舞台となった場所でもある。つまり、いわゆる「聖地」が各所に存在しているのだ。

373氏、きゃぷ氏、なっち氏ともアニメ作品の聖地巡礼には抵抗がない(と思っている)ので、ルートへ組み込むこととした。

そしてもうひとつ。久しぶりに「中路ベーカリー」へ行きたいと考えていた。

「中路ベーカリー」は『響け!ユーフォニアム』に登場するパン屋であり、こちらも聖地のひとつである。見た目は素朴なパン屋なのだが、惣菜パンも菓子パンもよく出来ており、飽きが来ない。以前に訪問したときは閉まっていたので、今年中にリベンジしたいと思っていた。

聖地巡礼とパン屋訪問。この二つを主軸としてさらに昼食のスポットを決める。

「ゆるポタなどない」というのが私の持論だが、今回こそゆるポタになりそうだ――。

そう思いながら、当日を楽しみにしていた。

DNSは突然に

2019年12月8日 日曜日

この日は午前8時に四條畷市のセブンイレブンへ集合。

準備を済ませて、出発……しようと思っていたところ、373氏からメッセージが入る。体調不良につき今回は不参加とのこと。前日も調子悪そうにしてたからね……。

残念だが致し方ない。お大事にと送り、彼の分までゆるポタを堪能しようと誓う。

R8を東に進む。

普段、清滝峠を登る際によく使うルートである。さすがに朝は交通量が少ない。

この時点での気温は5度。

しかし、さほど寒いとは感じない。交差点を左に曲がり、集合場所へと向かう。

集合時間少し前に到着すると、既にきゃぷ氏の姿があった。

きゃぷ氏「あれ、KeiOSさんボトル無いですよ?」

おお。会って早々、目聡いねえ……。

そう、家を出てからボトルを忘れたことに気がついたのだ。

まあ、この気温なら無くても大丈夫だろう。何せ、ゆるポタだからね! 高強度で走っちゃいけないからね!

そうこうしているうちに、なっち氏も到着。

11月のカキオコライド以来、3週間ぶりのメンツである。本日もよろしくお願いします。

簡単な補給を済ませて、出発する。

リカバリなど3週間あれば十分なのだよ(無理)

コンビニから住宅街に入り、ほどなくして清滝峠のスタート地点へ。

週1程度、いつも夜間に来ている。見慣れた景色だが、明るい時間だと新鮮だ。

後から知ったことだが、なっち氏がぼそっと私に対し、清滝峠の記録更新を期待している旨の呟きをしていたらしい。うん、まあ先に見ていたとしても今日は全力出さなかったと思うな。何せ、ゆるポタだからね!

お先にと、のんびり登っていく。すると、スタートが信号1回分遅れていたにもかかわらず、序盤できゃぷ氏に抜かれてしまう。

前回のカキオコライドでは少しブランクがあったようだが、この3週間で一気にリカバリしてしまったらしい。なお、私が諸事情で1カ月ほど自転車に乗れなかったときは、リカバリに数カ月かかっている。

私に合わせてくれていたなっち氏も、某にゃんにゃんスポットが見えてきた辺りでスピードを上げる。ここからきゃぷ氏に追いつくつもりらしい。

かくいう私はペースを上げない。何せ、ゆるポ(ry

のんびり頂上まで辿り着く。どっちが勝ったのかは知らないが、まだまだ二人の背中は遠い。

峠の善し悪しは雰囲気に左右される

清滝峠を下り、R168へ。この辺りは慣れ親しんだルートだ。

ゆるポタだからといって、ただ平地を走り続けるのも楽しくない。なので、もうひとつ峠を用意しておいた。傍示峠である。

傍示峠を登ったことがない373氏のために用意しておいたのだが、聞けばきゃぷ氏もそうだという。ちょうど良かった。

京阪電鉄河内森駅を抜けて、傍示峠に差し掛かる。

序盤の斜度は約15%。しかし、それも長くは続かない。

ここでもきゃぷ氏がどんどん先へと進む。初見の坂でそこまでペースを上げるとは、どうやら絶好調のようだ。かくいう私は、やはりこちらでものんびりした速度で登る。

傍示峠は道が狭く、舗装されていない区間も多い。しかも、稀に車が降りてくることがある。

だが、雰囲気がとても良い。

木々に囲まれたとても静かな峠であり、登っていると一時の喧噪から離れて、どこか穏やかな気分になれる。

それほど高い峠でもないので、その日のコースに少しメリハリを付けたいときにも含めやすい。個人的にはお気に入りの峠のひとつである。

頂上できゃぷ氏がお出迎え。一応、今日予定していた峠はこれで全部終わった。

しんどいものは最初のうちに片付けておくに限る。かくいう私は夏休みの宿題を最終日まで残すタイプなので、説得力は皆無だ。

ここから完全にゆるポタの開始である。

くろんど池周回とかなにそれ美味しいの?

傍示峠を下り、R7を通ってすぐそばにあるくろんど池へ。

くろんど池とは、奈良県生駒市にある自然公園である。

周囲にはキャンプ場があり、飲食店、さらには観光旅館も存在する。

飲食店ではおでんを取り扱っているようだ。このくらいの時間から扱っているのかは知らないが、今度来たら食べてみたい。

大相撲大阪場所が開かれる3月には、元・大関魁皇、現・浅香山親方が開く浅香山部屋の稽古も開かれる。池のすぐそばに、比較的新しい建物が設置されていた。

池のそばにはサイクルラックが設置されている。自転車を停めて、一息つく。

時刻は9時半。昼食にと考えているお店は11時開店であり、くろんど池からの距離は約13km。ここで時間を潰さなければ、店の前で長らく待たねばならい。

それだけの時間的余裕を持って今回のコースを設定したわけだが……何せ、ゆ(ry

何の変哲も無い池だが、傍示峠と同じく静かで居心地が良い。池の周囲には釣りを楽しむ人が散見された。

ちなみに、くろんど池の周囲はクリテリウムなどの練習コースとして利用されることも多いらしい。トレーニングという時点で忌避感マシマシだが、同じ場所をぐるぐる走るというのはどうにも受け入れがたい。

コーンスープをあけて、一息。

他愛のない話でのんびり過ごす。最近、『仮面ライダー555』を見たという話をきゃぷ氏にしたところ、条件反射的に例のポーズを決めてくれた。

やだ、なにこれカッコいい……。めっちゃ様になってるよこの人。写真に撮っておけば良かった。

麺屋たけ井本店で極上のチャーシューを堪能

くろんど池は居心地が良いので、時間つぶしという感覚があまりない。気がつけば30分以上も休憩していた。

時刻は10時過ぎ。昼食の予定地はそれなりに人気らしいので、少し早めに着くのが良いだろう。サイクルラックからロードバイクを降ろし、ふたたび出発。

大字穂谷の道路を通ってR71を経由し、R307に入る。

生コンの建物が見えたところで、細い道に入る。

しかし、なぜ狸と猪なのだろうか。

なっち氏を先頭に、京田辺の市街地へ。

一応、この辺りは既に京都府だ。清滝峠、傍示峠、及びくろんど池は、大阪府、奈良県、そして京都府の県境が接するあたりにある。

市街地を抜けて再びR307に合流。山城大橋を越える。なんとなく危険を感じたので、徐行運転で歩道を進む。

どうにも天気が安定しない。予報では雨は降らないようだが……。もう少し晴れ間が欲しい。

山城大橋の東詰でR24に合流し、そのまま北上。しばらく進むと、目当ての店があった。

麺屋たけ井本店

麺屋 たけ井 本店 (長池/つけ麺)
★★★☆☆3.69 ■予算(夜):¥1,000~¥1,999

ラーメン屋には見えない、上品な外観。

実は店舗を見落として少し通り過ぎてしまった。

店の邪魔にならないように、店舗の近くにまとめて駐輪させる。

到着したのは開店15分前。しかし、既に10名ほどが店の前にある待合場所へ集まっていた。なかなかの人気店らしいが、とりあえず1週目で入れそうだ。

開店と同時に、中へ。注文は食券制だ。

メニューはつけ麺とラーメンがメイン。そこにトッピングやサイドメニューが加わる。私ときゃぷ氏は特製ラーメン、なっち氏はつけ麺の大盛りをそれぞれオーダー。

それなりにお腹が空いていたので、大盛りにしようかどうか悩む。この後に控えている中路ベーカリーでは、複数のパンを堪能したい。そんな気持ちが働き、大盛りはやめておいた。

テーブル席でしばし待つ。出てきたのがこちらである。

具材で……麺が見えないだと……。

チャーシューはバラとロース、そして鶏の燻製の3種類あり、どれも量が多い。そこに味玉と海苔、極太のメンマがトッピングされている。

いざ、実食。

これは美味い。魚介系のスープが太めでコシのある麺に絡む。味は濃厚だが、柚子の香りがアクセントになっているおかげでさっぱりした印象を受ける。

そしてチャーシュー。どれも単体でおつまみにしたくなるくらいにレベルが高く、しかもスープとの相性が良い。

魚介系のスープを使ったラーメンとしては、ここ最近で一番のヒットかもしれない。単なるこってり系とは違い、スープ、麺、具材が非常に高いレベルでまとまっている。

並でも十分に食べ応えがある。しかし、これは大盛りにしたほうが良かったかもしれない……。食べ進めていくにつれて、そんな気持ちがふつふつと湧いてくる。

さっくりと完食。これだけ高いクオリティだと、普段はまず注文しないつけ麺のほうも気になってしまう。近いうちにぜひ再訪したい。

麺屋たけ井本店、確かな満足であった。

青い鳥を求めて

期待を超えるランチに大満足したところで、悠々と出発する。

R24を北上し、平和堂を過ぎたところにある交差点で右折。R256に入る。

今回の目的地である宇治はもうすぐ先だ。

右手に京都府立山城総合運動公園、通称「太陽が丘」が見えた。

もう30年以上も昔に一度だけ来たことがあるが……まさかこんな形で近くを通るとは思うはずもない。

立命館宇治中高の前にあるコンビニで少し休憩を挟み、カムループス通りと呼ばれる道を通り過ぎる。

道なりに進んでいくと、宇治橋が見えた。

既にここは『響け!ユーフォニアム』の聖地である。橋の上で「もっと速くなりたあああい!」と叫びたい衝動をこらえる。

『響け!ユーフォニアム』とは、北宇治高校吹奏楽部に所属する部員達を描いた青春劇である。 全国大会での優勝を目指して部活に青春をかける様子を中心に、受験や恋、部員間での衝突などが映し出される。

TVアニメ『響け!ユーフォニアム』公式サイト
TVアニメ『響け!ユーフォニアム』2015年4月放送開始予定!

原作は武田綾乃による小説であり、京都アニメーションがアニメ化した作品として高い人気を誇っている。2019年12月の時点で発表されているアニメは、TVアニメ第1期と第2期、劇場版2本のほか、スピンオフとしての劇場版が1作だ。

特に、スピンオフ作品である『リズと青い鳥』は私にとってお気に入りの作品のひとつである。

『リズと青い鳥』公式サイト
映画『聲の形』のスタッフが贈る最新作『リズと青い鳥』2018年4月21日ロードショー「切ない真実に、あなたは涙する――」 アニメーション制作:京都アニメーション 監督:山田尚子 脚本:吉田玲子 キャラクターデザイン:西屋太志 音楽:牛尾憲輔 主題歌:「Songbirds」Homecomings

百合作品という見方から、『リズと青い鳥』を敬遠する人も少なくない。しかし、本作は互いに不器用な女子高生の友情を、京都アニメーション一流の演出と、音響に対する過剰なまでの拘りによって生々しく表出させたものであり、作品単体としては百合ジャンルに含まれないと感じている。

物語としての起伏は少なく、本編のように万人受けするようなエンターテイメント性は乏しいといえる。その意味では、いわゆるシネコンのような大箱で大々的に上映する作品とは言い難い。むしろ、ミニシアター系のような取扱いのほうが向いているような気がする。

もちろん、あの内容から百合的な要素を感じ取るのは自然なことだと思う。そっちのジャンルが行ける人は観ておいて損はないだろう。

なお、個人的には本編でどうにも苦手だったキャラクター、傘木希美の見方を変えられた作品だ。私の場合、一度マイナスイメージを抱いたキャラへの印象が変わるということはあまりない。その意味では自分にとって希有な一作でもある。

宇治橋を越えてR7を少し進み、宇治東ICE前で右折。住宅地へ入る。

微妙に上り坂である。やはりゆるポタでは走り足りないのか、なっち氏もきゃぷ氏もぐいぐい登っていく。

住宅街の北側、莵道高校へと続く階段が見えた。

ここは『リズと青い鳥』のラストシーンで、傘木希美と鎧塚みぞれが降りてくる場面に使われている。

※ 引用: 『リズと青い鳥』

以前にひとりで訪れた時は、作中のシーンに合わせてさまざまな角度から写真を撮っていた。聖地巡礼のマナーとして周囲の迷惑になってはいけないと思い、下校途中の高校生に配慮しながら撮影していたのだが、サイクルジャージでひたすら階段を撮影する姿は不審に思われたかもしれない……。

階段の写真を納めて、莵道高校に向かう。

※引用:『リズと青い鳥』

こちらは作中の登場人物たちが通う来た宇治高校のモデルになった学校だ。こちらも在校生や近隣住民の迷惑とならないよう、静かに撮影していく。

なお、北宇治高校の校舎が莵道高校をモデルにしているのは間違いないが、吹奏楽部のモデルとなっているのはすぐ近くにある東宇治高校である。

リアルを通じて、久しぶりに作品の雰囲気を感じ取れた。最後に中路ベーカリーへ行って、巡礼とパン食の両方を堪能しよう。

ゆるポタはここにあったのだ。このときはそう思っていたのである。

営業時間、どこで確認する?(公式に勝るものなし)

莵道高校から中路ベーカリーまでの距離は2km程度。京阪電鉄黄檗駅のすぐ近くにある。

中路ベーカリー (黄檗(京阪)/パン)
★★★☆☆3.44

作中では主人公の黄前久美子をはじめ、登場人物が中路ベーカリーらしき店舗でパンを購入している様子が見られる。

昭和の雰囲気を色濃く残した店内には一見して素朴なパンが並ぶ。しかし、単なる菓子パンかと思いきや、ほのかにヨーグルト風味がするなど、ちょっとした創意工夫が感じられるものも多い。惣菜パンはどれも食べ応えがあり、お値段もリーズナブル。

宇治には他にもいくつものパン屋があるが、この辺りにくるとどうしても中路ベーカリーへ寄りたくなってしまう。

今回も期待を胸に店の前までやって来たのだが……・。

何……だと……。

なっち氏「今日はやってないみたいですね……」

まさかの、定休日である。

いやいやいやいやちゃんとGooglemapで確認したよ? 日曜日営業って書いてたよ?

……この文章を書きながら、当時「きちんと確認した」とかいう自分をぶん殴りたい気持ちである。

Googlemapの営業時間ほど、信用ならない情報はない。誰かが正確にアップデートしなければ、その情報に意味はないのだ。

せめて公式の情報くらいは見ておくべきだろう。

あとで某SNSの公式アカウントを確認したところ、毎週火曜日のほか、第2、4、5日曜日は定休日らしい。この日は12月8日の日曜日。まさに第2日曜日である。

実は前回宇治へ訪れたときも営業日を確認しておらず、結果としてパンにありつけなかった。同じ失敗を二度もやらかすとか、なんと学習能力の無い。

何気に、この日一番の楽しみはこの中路ベーカリー再訪であった。パーフェクトなゆるポタライドが、こんなところで躓くとは……。

思いのほか、ショックが大きかった。最後の締めで失敗すると、ライドが快く終わった気がしない。

代案……代案なんてないぞ。どこか別のパン屋にでも行こうか。いくつか気になるところはあったが、どれも興味をそそられない。他にも有名なパン屋はいくつもある。しかし、私は今日この日、他のどこでもなく中路ベーカリーへ行きたかったのだ。

KeiOS「とりあえず、帰りのルート上で何か考えましょう……」

結局、周辺でのパンを諦めて、帰路で何かあればそこへ行くことにした。

交通量の多いR245を進み、槇島町23号の交差点を抜けて京滋バイパスを併走する。

空の色が、中路ベーカリーに行けなかった自分の気持ちを表しているかのようだ……(しつこい)。

ふと農水路に目を落とすと、ゲーミングチェアーが生えていた。

ちょうどこんな記事が出ていた頃だったので、もしかすると流行っているのかもしれない。

キャスターが壊れたゲーミングチェア、おばあちゃんによってまさかの場所で再活用されることに!「ファーミングチェア」
農作業って体力がとってもいるから、めっちゃ役立つかも!

なお、安い新品のゲーミングチェアを買うくらいなら、高級オフィスチェアを中古で購入した方が満足度が高いというのが私の持論である。自宅で椅子に座ることが多い人には是非おすすめしたい。

走りながら、なんとなく八幡市にある某パン屋へ行こうという話になる。せめてもの慰めにはなるだろう(誤解の無いように附記しておくと、そのパン屋もレベルが高くて美味しい)。

京滋バイパスから離れてR1を横断し、前川堤の桜並木を通る。

春になると良い景色が望めそうだ。

野良猫を眺めながら、きゃぷ氏と犬派か猫派かみたいな話をする。互いに実家で犬を飼っているせいか、犬寄りの話に。猫も可愛いと思うけど、今は犬派かなあとぼんやり考える。

宇治川沿いに出ると淀の競馬場が見えた。

R15との交差点に入り、そのまま南下する。

代案のパン屋はもうすぐというところで、対向車線にロードバイクが見える。お仲間さんだなと思いきや、何か見たことがある姿だ。あれは……。

ラファのベスト、唯一無二のKOGA・A-Limited……どこからどう見てもShin氏(@shinox_kg)じゃあないか!

向こうも気がついたらしく、その場で合流する。この日は今年最後の紅葉を求めて滋賀県へ向かっていたと聞いていたが、まさかこんなところで会えるとは。どうやら予定を変更して、宇治などを散策していたらしい。こういう偶然もあるのだな……。

きゃぷ氏となっち氏、Shin氏は初対面なので、ちょうど引き合わせるような形となった。せっかくなのでご一緒しませんかと尋ねたところ、行こうとしていたパン屋を回った後だったらしい。

昼食の量が多かったせいか、きゃぷ氏もなっち氏もパンはどちらでも良いとのこと。私も、中路ベーカリーに行けなかった時点でパン屋はどうでも(ry

さらに予定を変更し、4人でお茶することにした。

【復習問題】走井餅老舗←読み方を記載せよ(5点)

いったん宇治川沿いに戻る。

R81、八幡宇治線に入り、みんな大好きさくらであい館を通り過ぎて、木津川御幸橋を渡る。

京阪電鉄八幡市駅のすぐ近くまで来て、今年(2019年)2回目の走井餅老舗へ。

走井餅老舗

走井餅老舗 (石清水八幡宮/和菓子)
★★★☆☆3.62 ■予算(昼):¥1,000~¥1,999

8月に来た時はかき氷を食した。今はぜんざいがあるはずだ。この日は特に寒くもなかったが、温かいものがあると嬉しい。

席に着き、抹茶ぜんざいを注文する。出てきたのはこちら。

抹茶の香りが鼻をくすぐる。いざ、実食。

……体があったまる。抹茶味の甘味で温かいものはあまり食べたことがない気がする。抹茶オレくらいだろうか。

甘いものを好んで食べることはほとんどない。しかし、和菓子は美味いと感じる。抹茶味の場合、そもそもの茶の苦みもあって、美味しいと思うことが多い。中に入った餅と、付け合わせの昆布との相性も良いようだ。

走井餅老舗は御幸橋の近くにある。御幸橋は京都方面との接点となるので、このお店も必然的に利用しやすいといえる。しかも、季節を問わずに利用できるのが大きい。

次は春ないしは秋に訪れたいものである。

疾走するなっち氏ときゃぷ氏

走井餅老舗を出て淀川サイクリングロードへ。Shin氏を迎えて4人で走る。

ゆるポタもこれで終わりか……そう思っていたら、なっち氏ときゃぷ氏の背中がだんだん遠くなっていく。

セグメント狙いだったのか、やたらと速い。うん、多分私の脚力では追いつけないぞ。文字通り、ふたりの背中は遠い……。

私は最後までゆるポタを実践するのだと言い訳して、Shin氏とともにマイペースで走る……と思ったのだが、Shin氏もペースを落としてくれない。

さすがに一人で殺風景なサイクリングロードを走りたくなかったので、諦めてついていくことにする。おかげで想定よりもだいぶ速い時間に関西医科大学の病院裏に到着した。

なっち氏とはここでお別れ。再び淀川サイクリングロードを大阪方面へと走る。

ようやくきゃぷ氏もペースを落としてくれたので、3人で他愛もない話をしながらペダルを回す。

きゃぷ氏は豊里大橋で離脱。 最後まで一緒だったShin氏と、毛馬閘門前で記念撮影。

なんか既視感のある写真である。これから金沢でも行くのだろうか(白目)。

その後、彼とも大川沿いでお別れ。天王寺まで向かうらしいので、お気を付けてと背中を見送る。

と思っていたら、どうやらそのままk&mcycleへ行ったらしい。しかも、なぜかそこには先に帰ったはずのなっち氏の姿があったという。

偶然、起こりすぎだろ……。

結びにかえて

最初にも書いたが、関羽に言われるまでもなく、

「ゆるポタなどというものはない」

それが私の持論である。

しかし、今日ほどゆるく走れたライドもそうない気がする。前回まで200km前後のライドが続いたせいか、こういうライドもたまには挟みたい。というか、普段からこういうので良い気がする。

パン愛はさほど持ち合わせていないが、中路ベーカリーはそのうちリベンジしなくてはならない。近いうちに再訪しようと心に決め、次はどこへ行こうかとぼんやり考える。

それにしても、中路ベーカリーが開いていたらこうしてShin氏と合流することもなかっただろう。

偶然が偶然を呼び、最後にはゆるポタらしく締められたことに喜びを感じる。

……営業時間を確認しなかったことの言い訳にもならんのだけど。

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