前書き
2019年12月12日 木曜日
起床後、朝食を済ませて仕事に取り掛かる前に、ふと週末の天気を確認する。どちらも雨予報はなし。
特にライドの予定も入っていなかったので、例のごとく普段からご一緒させてもらう方々へ声をかけると、373氏(@_m_alice_)、おもち氏(@noyuyuya)から参加できるとの回答があった。
仕事前にさくっとルートを考え始める。
しばらく東の方へ行っていない。奈良あるいは三重の方まで足を伸ばしてみるのはどうだろうか。というか、実は伊賀へ行きたいという気持ちが既に固まっている。
伊賀といえば作家・山田風太郎の代表作『甲賀忍法帖』や『伊賀忍法帖』の舞台である……などと説明するまでもなく、伊賀=忍者を思い浮かべる人も多いことだろう。
しかし、忍者に関する史跡を訪ねて回りたいわけではない。ここ最近よくライドでご一緒させていただくなっち氏(@nacci_contact)のブログによれば、伊賀にはSK(エスケー)なるハンバーガー屋があるのだ。
参加者にSKのことを伝え、快諾いただく。
せっかくなのでなっち氏と彼の盟友きゃぷ氏(@cap_pac)にも声をかけたところ、きゃぷ氏は既に別の予定が入っていた。どうやらDARUMA氏(@moonjb1984)の忘年会ライドとやらに参加していたらしい。
忘年会ライドという概念よ……。
仕事の忘年会はノーサンキューだが、忘年会ライドは何か考えてもいいのかもな……と思いつつ、とりあえずは参加可能ななっち氏を加えて、12月15日を開催日と定めた。
ところで、ライドとハンバーガーというのは、妙に親和性が高い。
人気のハンバーガー屋というのは、実は以外と辺鄙な場所にある。たいていの人は車で行くことだろう。しかし、現地まで自転車で走り、疲弊した体を最高のスパイスとして味わうことこそ至高ではないか。
なによりも、グルメはライドの華。今回も楽しいライドになりそうだと思いながら、目の前のタスクを死んだ目で片付け始めるのだった。
お仕事楽しい!(吐血)
blackincで統一したい
2019年12月15日 日曜日
この日は午前8時にセブンイレブン四條畷塚脇町店に集合。
何のことはない、先週集まったのと同じ場所である。そして、ここに集まるということは最初に清滝峠を登るということでもある。
伊賀へ行くなら木津川市を経由して行くのがもっともスタンダードなので、木津川市へのアクセスが容易な清滝峠を越えるのが一番楽だと思うのだが……代わり映えしないと言われても仕方が無い。かくいう私は週1程度で登っているので気にならないが。
そんなことを考えながらコンビニへ向かっていると、おもち氏から連絡が入る。なんと珍しく寝坊したとのこと。
まあ、仕方あるまい。私の代わりにニチアサの実況とぷいきゅあの応援をお願いして、集合場所へ。今回は373氏となっち氏、私の3人でのライドとなった。
なっち氏の愛車をなめ回すように眺めていると、先週とどこか違うようにみえる。
そうか、ハンドルだ。primeのエアロハンドルに変わっている。
エアロハンドル、かっこいいな。うちのキュアラピエール(ピノカラー)も、代理店である東商会がPR用の車体にEASTONのエアロハンドルをアッセンブルしていたのを思い出す。
KeiOS「なあキュアラピエールよ、エアロハンドル欲しくはないか?」
キュアラピエール「フルフル(首をふる)」
KeiOS「何故? かっこいいのに」
キュアラピエール「エアロと呼ばれたくない」
KeiOS「百理ある」
キュアラピエール「むしろこっちが欲しい(いつの間にか用意していたカタログを差し出す)」
KeiOS「我が娘ながら用意が良いな……どれどれ……」
あーこれなー! blackincのハンドルお父様もほしいなー! ついでにステムとシートポストも統一したいよなー!
こんなの付けちゃったらうちのキュアラピエールが可愛くなりすぎてそのテンションのままキャノンボールできちゃうかもしれない。
……ちょっとずつ貯金しよう。
早朝から高まった物欲をなだめるためにも、我々はさっそく清滝峠へ向かった。
鳥谷池に来ると写真を撮りたくなるのは何故か
出発して早々、清滝峠を登る。
見慣れた交差点だ。いつもはもっと暗いが。
この日の清滝峠のタイムは14分30秒ちょっと。去年の今頃に比べると、さほど苦労せずにこのくらいのスピードで登れるようになった気がする。
一応、どれだけ速くても15分台までに抑えましょうと周知していたのだが……慣れとは恐ろしい。
まあ、タイムが縮まるよりは、たいていの坂でもある程度は無理なく登れるようになれたことのほうが嬉しいのだけれども。乗り始めの頃、登りについて試行錯誤と挫折をくり返していたのが懐かしい。
結局、登りに慣れるには何度も登るに限るという単純な結論に至った。うん、なんだこの脳筋的な結論。
しかし、小手先のテクニックだけでは登れないのも確かなのである。単純に重量に逆らって走るのだから、それなりに脚の筋力が必要なのは当然だ。
まあ、なかには最初からすいすい登れてしまう不思議な人もいるものだが……。
いずれにしても、多少なりとも楽して登りたいのであれば何度も登るのが手っ取り早い。そうすることで、登りのテクニックの重要性も自然と理解できるようになる。少なくとも、私はそう思うようになった。……まだまだ遅いけれども。
木津川市にアクセスするならR163を通るのがもっとも早いが、道に面白みが無いのが難点である。そのため、清滝峠をさくっと終えたあとは細い道に入り、R65へ合流する。
それにしても見事なまでの曇り空だ。私の日頃の行いを反映しているかのようである。
しばらく進むと鳥谷池が見えた。とりあえずフォトコントロール。
なぜこの場所に来ると、写真を撮りたくなるのだろうか。誰か教えて欲しい。
鳥谷池からR72に入り、精華町を抜ける。
この辺りはけいはんな学研都市として企業や研究機関などが集積している。国立国会図書館関西館や、同志社大学田辺キャンパスがあるのもこの辺りだ。
やや人工的に過ぎるきらいのある景観だが、個人的にはこの街並みがけっこう好きだったりする。
写真に見える精華・西木津地区は都市景観100選にも選定されている。職住一帯の街の雰囲気は他ではあまり見られず、それゆえに眺めていて楽しい。
鉄道でのアクセスが不便な場所であるものの、自転車なら何も問題はない。パン屋もいくつかあるみたいなので、午前縛りのライドにももってこいの場所だ。
目抜き通りでもある精華大通りを抜けてR326に合流。R22からR163へ戻ってくるはずだったが、少し遠回り。
曇り空が続いている。私の日頃の行いを反映する必要はないので、少しは晴れ間を見せて欲しい。
R163は意外と快走路
無事に木津の交差点まで辿り着き、そのままR24の泉大橋を徐行運転で渡る。
ここから先はR163をひたすらまっすぐに進むこととなる。
この先はしばらくコンビニがなかったはずなので、最寄りのローソンで少し休憩。
休憩しながら、こんな車体が良い、あんな車体が欲しいとかいう話題に花を咲かせる。
もちろん、キュアラピエールを乗り換える予定はこの先まったくない。こういう話は現実味がない方が楽しいものである。宝くじ当たったら何に使う? というネタと同じだ。
休憩を終えて、R163をひたすら東へ進む。
木津から東に続くR163は片側1車線の国道で、交通量はそれなりである。たまに大型トラックが通ることもあり、お世辞にも走りやすいとはいえない。
しかし、笠置橋のあたりまでくると、交通量は少なくなり、自然豊かな風景が飛び込んでくる。
雲もまばらになり、青空が見えてきた。
最高のサイクリング日和となりそうな予感がする。
関西本線と併走する道を上り、南山城村に突入。
しばらく快走路が続く。道沿いに見えるこの近現代的な建築物はあの黒川紀章が設計したものであり、やまなみホールというらしい。
387席あるホールはクラシックの音楽会に使われるほか、能をはじめとする日本の伝統芸能の上演も行われるようだ。
ゆるゆると登りに入り、なっち氏の背中がやや遠くなる。373氏とふたりでマイペースで追いかける。
そろそろ伊賀に差し掛かろうとするあたりで、またもや妙な建物を発見。統一感のない、なんともカラフルな色使いである。
調べたところ、この建物は小学校のようだ。正式名称を相良東部広域連合立南山城小学校という。村立の小学校3校を統合して開校したものらしい。
その特徴的な外観はイギリスの建築家リチャード・ロジャースが設計したものである。リチャード・ロジャースといえば、パリのポンピドゥー・センター、ロンドンのミレニアム・ドームなどが有名だろうか。
どうでもいいけど、ポンピドゥー・センターの外観を見ると『輪るピングドラム』の病院を思い出す。
自転車でおもしろ建物を探訪するのも楽しそうだなどと考えながら、我々は伊賀市に入った。
グッドアフタヌーン・イガ
言いたかっただけだ、気にしないで欲しい(ゾンビランドサガ2期おめでとう)。
なお、この使い方は私が思いついたものではなく、二番煎じである。最初に言ったのはこちらのブログのはず。
それにしても、ふつう市区町村の境界線を越えると下りに入るはずなのに、とんだ詐欺である。
登りが。
登りが……。
登りが…………。
もうちょっとだけ続くんじゃよ(白目)。
誰だR163は平坦だらけだとか言った奴は。
登りを過ぎた先には、伊賀市街が広がっていた。
伊賀といえばやはり忍者か。案内図には堂々と「忍者屋敷」の文字がある。
電柱にも「忍者のお漬物」が。
こんな忍者推しの地にハンバーガー屋があるのだろうか……などと思っていたら、突然にそれが姿を現した。
SKハンバーガーでマッハGOGOGO
SK(エスケー)
車体がハンバーガー屋さんだと……。妙な外観に目を奪われる。
この、ちょっとだけ哀愁漂う感じが嫌いではない。
しかし、車内には誰もいないのだろうか。もしかして隣の建物が本館……?
そんなことを思っていたら、車内から店長らしき男性が顔を見せる。来たのは初めてかと聞かれたあと、丁寧にメニューを説明してくれた。親切だ。
とてもお腹が空いていたので、ダブルベーコンチーズバーガーに、フライドチキン、ポテト、ジュースのセットを注文する。ハンバーガーは肉だけで250g以上もあるのに、お値段はびっくりするくらいにリーズナブル。
注文後、本館らしき隣の建物に入って待つ。中はアメリカナイズな感じのインテリアで溢れている。
かと思いきや、古いロボットアニメのフィギュアに、見慣れたタイトルの漫画が並ぶ。
さりげなく『レベルE』が置いてあるのには好感が持てた。
BGMはアメリカのロック掛け流しかと思っていたら、どこか聞いたことのあるフレーズが耳に飛び込んでくる。
ってこれ、『マジンガーZ』のOPじゃないか。水木一郎の声が若い。
その後も古いアニソンが流れ続ける。店長がメニューを運んできた頃、BGMは『マッハGoGoGo』に切り替わっていた。
こいつはまた、ジャンキーなビジュアルだ。お上品な感じのハンバーガーも嫌いではないが、やはりファーストフードはこうでなくては。
さっそく一口。端から小さくかじりついていき、肉を頬張る。
口のなかで肉汁がじわっと広がる。美味い。とてもB級な感じがして、とても良い。
大手チェーンとも、行列ができるような田舎の店とも違う、これぞハンバーガーだろ? という味。別に、ファーストフードはA級である必要も、過度にチープである必要もないのだ。B級を愚直に突き進むことこそ、ハンバーガーの最適解なのかもしれない。
サイドメニューのフライドチキンも期待を裏切らない味だ。こちらもハンバーガーに負けず劣らず、ボリュームがある。チキンとハンバーガーを永久に食べ比べていく快感。かなり空腹だったはずなのに、気がつけばちょっと食べ過ぎたと感じる。
これだけのボリュームで、この値段は相当価値がある。自転車でなければおそらく食べきれなかっただろうと感じる。やはり、自転車とハンバーガーは親和性が高い。
伊賀のSK、非常に満足である。
「三重って田舎なのん?」
大満足のランチを終えて、時刻は13時半。伊賀からの距離を考えると、このまま帰ればちょうど日が暮れた頃に大阪へ着けるだろう。
R163、伊賀方面へ抜けるルートとして使うのはなかなか良い感じだ。しかし、帰阪ではあまり使いたくないと感じる。たぶん、三重方面へ向かうにつれて景色が広がっていく感じが好ましいのだろう。
何よりも、同じ道を引き返すというのも面白くない。そのため、帰りは奈良を経由することにした。
R163を途中まで引き返す。途中、三重県立上野高等学校の正門が見える。
奥に見える校舎と合わせて長い歴史を感じさせる佇まい。それもそのはず、明治校舎と呼ばれるそれは三重県の有形文化財に指定されているらしい。
事前に予約をすれば見学もできるようだ。建物探訪を兼ねたライド、やはり一度検討してみるべきか。
西大手の交差点を西進し、広域農道として機能している伊賀コリドールロードに入る。
長閑だな……。このくらいの田舎感が心地よい。
そう思っていたら、だんだん田舎感が強くなってきた。
なんだろう、道以外なにもないぞ。
後ろからも車がこない……。
だだっ広い荒野を走っているような気分になり、ちょっと不安になる。
R686との交差点を100メートルほど南にいったところにある、花垣神社で少し休憩。
花垣神社は伊賀忍者ゆかりの寺社仏閣のひとつである。かの有名な忍者、服部半蔵一族の氏神らしい。
とはいえその歴史は非常に古く、千年以上も前からこの地にあったことが伺える。どうやら以前は春日神を祀る春日神社だったようだが、昭和に入り改称して今の名前になったそうだ。
こじんまりとした社頭。しかし、手入れが行き届いているのか清廉とした雰囲気がある。今回は中に入らなかったが、境内もなかなか趣があるようだ。
休憩しながら、そのうちしまなみ海道に行きたいという話題があがった。
しまなみ海道は過去に一度だけ走ったことがある。たしかに、あそこはただ走っているだけでも楽しいところだ。
けれども、いくつかの有名スポットをじっくり回ろうとすると、それなりに時間がかかる。ある程度の走力でもって回るか、もしくは1泊してじっくり回るのがベターではなかろうか。いずれにしても、帰りは本州から新幹線を使うか、今治からフェリーに乗るかの2択だろう。
以前にしまなみへ行った時のことを少し思い出しながら、ライドを再開する。
農道は険しいもの
R687を少し西に進み、R25と合流。
そのまま名張川に沿ってR4を進む。
川沿いは景色が楽しめると思いきや、肝心の川よりもだいぶ高い位置を走っており、肝心の川がよく見えない。
しかもこのR4、わりと道が凸凹していて快走路にはほど遠い。
以前にR163から名張市への方へ南下してきたときもこの辺りを通ったことがある。そのときはもう少し気持ちの良い道だったように記憶しているのだが……。
R4の途中で、広域農道との分岐路を見つける。ルート作成時には気がつかなかったが、次の目的地へ行くには広域農道の方が近い。しかも、なんとなくこちらのほうが道が綺麗だ。
ルート変更を申し出ようとしたが、なっち氏に止められる。以前に走ったことがあるらしく、この先しばらく斜度10%前後の道が続くらしい。
考えてみれば、農道と名のつくところは自転車にとって険しい道が多い。当たり前だ、車で通ることはあっても、自転車で走ることなど想定されていないからだ。それゆえに、ロードバイクの練習コースとして機能しているところもあるのだが。
できるだけ楽な道で行こうということで意見が一致し、引き続きR4を進む。
笠置山添線と呼ばれる道から月ヶ瀬針線に入り、やがて布目ダムが見えてきた。
布目ダムといえば、日本国内のロードバイクレース、ツアー・オブ・ジャパンのコースとして知る人もいるだろう。
ツアー・オブ・ジャパンでは1999年の第4回大会から2010年の第14回大会までのあいだ、奈良ステージと呼ばれるコースが設定されていた。コースは東大寺の南大門からスタート。布目ダムまで続くR80を約25kmパレード走行したあと、布目ダムの周囲約10.1kmを12周するというものである。
お世辞にも、布目ダムの周囲は景色が楽しいとはいえない。こんなところを12周もするのはレースでもない限り御免蒙る。
無論、レースに来たわけではない我々は、インスタ映え効果と一息着けるスポットとしての効用を求めて、ダムに来ただけである。
……インスタやってないけどね。
ダムの周囲のアップダウンをこなし、SKバーガーによってもたらされた満腹感も多少は薄れてきた。そろそろお茶にしようということで、ダムの近くにある喫茶店へ。
ぶらんぽーと
サイクルラックはないのかと思いきや、きちんと自転車置き場があった。
これはまた、珍しい形だ。
ホイールのスポークが干渉するのではないかと少し不安になったが、なんともまあ絶妙なサイズ感でロードバイクを置くことができる。
中に入り、ケーキセットにてフルーツロールケーキを注文する。
客は我々しかおらず、のんびりとした時間を過ごす。
ランチタイムではビュッフェも楽しめるらしい。和総菜を中心としているようなので、ライド中に寄るには少し物足りないかもしれないが……。
ケーキの恨みは恐ろしい
お店を出る頃には16時過ぎ。布目ダムとその周辺はぽつぽつと集落があるものの、基本的には明かりに乏しい。日が暮れる前に奈良市内へ出ようということで、すぐに出発する。
R80を西進し、奈良の市街地を目指す。しかし、すべて下り基調というわけではない。
布目ダムの標高が約300mであるのに対して、市街地へと続くR80、奈良名張線の標高は最大で約530mだ。この先、もう少しばかり登る必要がある。
ここまで良い感じのコンディションでやってきたので、200mくらいの登りなら問題あるまい。そう思って登り始めようとギアをシフトチェンジすると、チェーンが落ちた。
キュアラピエール「……」
KeiOS「たまにチェーンが落ちるのは機嫌が悪いのだろうと思っているが……何を拗ねているんだ?」
キュアラピエール「……ケーキ」
KeiOS「何?」
キュアラピエール「私もフルーツロールケーキが食べたかったのに……(プイッ」
食に関してはあまり羨ましがる方ではなかったはずだが、スイーツは別腹らしい。お父様は甘いもの苦手なので、できることなら代わりにたらふく食べさせてやりたいところだが……。リアルな擬人化技術の一刻も早い完成が望まれる。
373氏となっち氏を待たせるわけにもいかない。チェーン落ちをさっさと回復させて復路に戻る。
R8の水間トンネルを抜けると、視界に夕暮れの空が飛び込む。
岩井川ダムの手前あたりで一気に下り坂へ。距離にして約5km、高低差約300mのダウンヒルだ。
つづら折れが多いうえに、道が狭いのでちょっと怖い。降りきった頃には腕が痺れてしまった。
無事に奈良市街へ入り、R1(県道1号)を経由してR308を進む。無理はいけないということで、町中で最後のコンビニ休憩をとる。
おおよその帰り時刻を確認しながら、清滝峠へ戻るルートを確認。なっち氏いわく、予定していたルートでは斜度がきつく交通量も読めないのことで、よく知る裏清滝のルートから帰ることにする。流石はザ・清滝……。
R163への道を北進。
最後に清滝峠を東から登って大阪へ戻ってきた。清滝峠は登っても何も見るものがないが、下りで広がる光景はわりと好きだったりする。
普段なら自走で兵庫方面へ帰っていく373氏。この日は無理せず、四条畷駅から輪行で帰って行った。なっち氏ともその周辺で別れて、私はR8から帰ることに。
直前まで体力が有り余っているような気がしたのに、R8に入った瞬間、脚が一気に重く感じた。ひとりになってアドレナリンの分泌が途絶えたのか、疲労がどっと押し寄せる。
373氏となっち氏によって、知らない間に両脚が持って行かれたらしい。R8はよく知る道であるだけに、いつも以上に注意しながらの帰宅となった。
結びにかえて
今回初訪問となったSK。ハンバーガーの味は十分に満足のいくものだった。
しかも、ハンバーガー、チキン、ポテトを合わせたボリュームはその辺の有名ハンバーガー専門店の追随を許さない。パティ250gはまさに肉の暴力である。
大阪からSKまでの距離は約60km。途中の大きなアップダウンと言えば清滝峠くらいなので、ロングライド初心者でもある程度はアクセスしやすいといえる。今回は復路を奈良方面としたが、信楽方面を選ぶとまた別の風景を楽しむことができるだろう。