前書き
2021年4月8日 木曜日
たいていのサイクリストは、普段からこう考えている。
次の休みにはどこへ行こうか。
仕事をしながら、食事をしながら、風呂に入りながら、ふとそんなことを考えている。
それはサイクリストの性のようなものだ。私もまた、日頃から薄ぼんやりとそう考える一人である。
本来は、次の休みに或る場所へと行くはずだった。それは久しぶりのプチ遠征となるはずであった。
しかし、諸々の事情によりその案はお蔵入り。そこで急遽、別のプランを作成することとなった。
コロナ禍の影響もあって、輪行を伴うライドも避けたほうがよいのでは……などと考える。無論、どうしようもない時には迷わず利用するが。
となると、自走で往復するルートを考える必要がある。
ここ最近、自走で帰るというのがどうにも面倒に感じる。したがって、あまり長い距離を走るのは避けたい。否、走れなくは無いのだが、ただ帰るために100kmも走るのは御免だ。
せいぜい復路だけで70km程度、できれば道中で何かお楽しみが欲しいといったところか。
とりあえず次のライドの日程を10日に定め、唯一都合のついた373氏(@m_alice)と当日の案を確認。こちらでルートを作成し、同意を得た。
何かと走りにくい状況ではあるが、最低限の対策と行動を心がけつつ、しかし万が一のときには過たず輪行する勇気を持って、グルメにスイーツを楽しむとしよう。
いや正直スイーツはどちらでも良いのだが、無いと我が愛車がごねる。
そう考えながら、当日を楽しみにしていたのだ。
蓋を開けてみると、結構な悶絶ライドとなったわけだが。
(走る前から)クリートのライフはもうゼロよ!
2021年4月10日 土曜日。
午前5時より少し前に起床。
ライドの有無にかかわらずぱっと起きられる方だが、相変わらず朝は準備が遅い。
遅れてはいけないので、さっさと準備をして家を出る。。
サイコンにルートを表示させ、いざ出発。
…………んん?
KeiOS、初心者みたいなことしていないで、ちゃんとペダルにクリートをはめなさい。なんかいつもよりスカスカする
いや、ちゃんとはめているつもりなのだが
どうにも、ペダルとクリートの固着力が弱い気がする。ぐっと押し込むとはまるのだが、ふとした拍子に外れてしまう。
そういえば、先日のライドの際にも微妙にクリートの感覚があまいなと思っていた。
いったん降りて、クリートの様子を確認する。使用しているのはshimano製のSPD-SLペダル用、1°フローティングのクリート。いわゆる青色のやつだ。
見ると、つま先と内側には青色の部分が残っているが、外側の青色部分が摩耗しきっていた。
これは大きな誤算である。
クリートの固定力が不安定。それがどれだけ走行時のパフォーマンスを低下させるかというのは、少しでもビンディングペダルを使用したことのある人なら想像できるはずだ。
考えても仕方ないので、とりあえず集合場所へ向かう。
R2に出て、淀川大橋を越える。


道が舗装されて以前よりも走りやすくなったが、無理はするまいと歩道へ。徐行で進む。
なかなか良い天気である。今日はグルメがメインのライドなので天候は二の次。だが、良い天気だとそれだけで気分も高揚するものだ。……UVがきついのは困るが。
大して面白くもない2号線を黙々と進む。

やはり、クリートはほぼ死に体らしい。予期せぬタイミングでぽろっと外れる。
想像していたとおり、引き足を十分に使えない。いや、使えなくはないのだが、突然に外れることがあるので十分に使い切れない。
そして必然と、片脚を庇うような走り方になってしまう。できるだけ踏み込むような走り方になるので、脚への負担が大きい。かといって、全力で走れるわけでもない。
ただまあ、無理さえしなければ今日1日くらいどうにかなるかな、という気もしていた。
まだ、このときまでは。
尼崎市を越えて西宮市に入り、JR神戸線さくら夙川駅に到着。
コンビニの前で自転車を停めるのとほぼ同じタイミングで、373氏が姿を現した。

本日のルートを確認しながら、クリートの件を伝える。急ぎの旅でもないので無理せず行きましょうと了解いただいた。ありがたい。
とはいえ、実はルート上いきなり無理をせざるを得ないのである――。
ヒルクライム死亡遊戯
軽く補給を済ませて、出発。
まずはJRさくら夙川駅からR82、大沢西宮線を北上する。

西宮市から芦屋市、神戸市にかけて、その北側には六甲山系がそびえ立つ。つまり、この辺りを北上するなら登りは避けられない、ということである。
住宅街なのに、徐々に上がる斜度。ふとサイコンをみると、時折10パーセント近い数字が映し出されていた。

鷲林寺(じゅうりんじ)へと続くこの坂は、関西ヒルクライム峠資料室でCランクに位置するヒルクライムコースだ。
路面コンディションは快適だが、路側帯が狭い。交通量もそれなり。左側通行を遵守して注意深く登る。
しかし、思いがけないタイミングでクリートが外れる。下手をするとバランスを崩しかねない。悩ましいところだ。
できるだけ踏み込むようなペダリングで登る。体力は消耗したが、なんとか頂上に辿り着いた。

ああ、空が目に沁みやがる……綺麗な空だ……。
そのまま北に進み、甲寿橋の交差点へ。みんな大好き六甲山の方へと向かう。

とはいえ、六甲山を登るわけではない。流石にこのクリートで登るのは自殺行為だ。
途中、R82へと続く道に入る。ここから小笠峠を目指す。

まあ、こちらの斜度なら大丈夫だろう……などと思っていたら、お約束のようにクリートが外れる。標識には「15%」の文字が。一体どの辺が大丈夫なのか。

流石にこの斜度で不安定なペダリングをするのは危険だ。373氏の背中が消えゆくなか、仕方なく押して登ることにした。
この日の登りの9割はこれで終了。クリートの状況が気になるが、とりあえずはなんとかなりそうだ。
……なんとかなりそうか?
知らない道の駅だ
小笠峠を下り、船坂の交差点に到着。そこからさらに北側の道を進む。

神戸市よこんにちは。

神戸電鉄岡場駅の横を通り過ぎて、R506に合流。

そこからR38に入り、ひたすら西へと走る。

アップダウンの少ない快走路。何度か走ったことのある道だ。播磨方面へ向かうなら、この道が一番気持ち良く走れるのではないか。

先週で桜も見納めかと思っていたが、所々にまだ咲いているのが見えた。

春の陽気、という言葉が相応しい。とはいえ、体感温度はそれほどでもなく、止まっていると意外に冷える。
船坂の交差点からちょうど20km。最初の休憩地点である道の駅淡河が見えた。

……ん?

何か、自分の知っている道の駅ではない。道の駅淡河といえば、もっとこじんまりとした場所だったはずだ。
確かこういう感じの駅だったんだよ。

それがいつの間に……。
自販機やトイレは使用できるようだが、お店は開いていない。現在の時刻は9時。少し早すぎたようだ。
仕方ないのでその隣にあるローソンへ向かう。めいめい補給しながら、今後の行程をおさらいする。
作成した行程表と比較して、20分以上の貯金があった。今回の目的地はランチタイムが11時から。あまり早くに着いても時間を持て余してしまう。
このままゆっくり休憩していても問題はないのだが……。いかんせん、止まっていると寒いのである。
これはもう、早々に動いた方が良いのではないか。幸いにして冒頭のヒルクライムによる疲労もない。
早くに着いてしまったら、加古川でも眺めて過ごすとしよう。そう二人で結論付け、休憩もそこそこに再び出発した。
コーヒーハウスでもかつめし(Coffee House Rocky)
さらにR38を西進し、三木市に入る。


相変わらずの快走路。ときおりクリートが外れるのだが、ここではあまりストレスにならない。目的地まですんなり行けそうだ。
道中、竹中半兵衛の墓なる標識を発見。

竹中半兵衛は、かの有名な豊臣秀吉に仕えた天才軍師である。秀吉に仕えたもうひとりの軍師、黒田官兵衛と並んで「二兵衛」、「両兵衛」と称されることも多い。
半兵衛の能力を欲した織田信長が秀吉に徴用を命じたところ、秀吉が三顧の礼(格下の者に対し、目上の者が三度に渡ってお願いをすること)でもって半兵衛を引き入れようとしたのは有名な話だ。
結果、秀吉の才を見抜いた半兵衛は、信長に仕えることを拒絶し、秀吉の家臣となることを承諾した。
類い稀な軍師としてのエピソードに事欠かない人物であるが、若くして戦の最終に病没している。その戦――三木合戦が繰り広げられたのが播磨国、この三木市だ。
たったひとりの軍師の力が大きなうねりを呼ぶものでもないとは思うが、もし彼が夭折していなければ、秀吉、そして豊臣家の行く末は異なっていたのかもしれない。
そういえば『織田信奈の野望』の8~9巻あたりは竹中半兵衛のくだりで涙腺フルボッコだったなあ。半兵衛ちゃんかわいい。最後まで読めていないけど。
……いつの間にか福井まで来ていたらしい(違う)。

遠くに桜並木が見える。



ほとんどストレスを感じることなく、加古川市に到着。
すぐに加古川沿いの道へ出てくる。

淀川に比べるとスケールはやや小さいように感じるが、川沿いの景色としてはこちらのほうが見映が良い。
というか、淀川は広すぎて川沿いを走っているという感じがしない。ついでに言うと自転車絶対止めるマンとして悪名高いメタルクワガタのせいで心地よく走れない。
しかし、加古川は加古川で、堤防の上に伸びる道は交通量が多く、走りにくいのである。堤防の下側は気持ち良く走れるのだが……。
わざわざ面倒な道を走る必要もなかろうと、堤防を挟んで加古川の反対側へと下りた。

数時間に1本程度というJR加古川線の駅を横目に、しばし線路と併走。


小さな川沿いの桜並木を辿って、R384に合流。

そのままR383に入る。すぐに目当てのお店が見えた。



何を隠そう、今日は加古川市のソウルフード、かつめしを食べにきたのである。タイトルのせいで何も隠せてはいないが。
しかし、本当にここでかつめしを食べられるのだろうか。どこからどう見ても喫茶店にしか見えないが……。
そう思いながら駐輪できそうなスペースを探していると、広い敷地内にたくさんの車が停まっていた。
どうやら、かなりの人気店のようだ。あるいは「車でかつめしを食べに来られる」というメリットのおかげか。
入店すると、中は人でいっぱい。消毒を済ませてマスクを着用し、メニューを開く。
ロッキー定食なるものに、ハンバーグ定食、エビフライ定食、カツカレー、etc。
しかし、さまざまなメニューに目移りすることなく、我々はかつめしをオーダーする。
並でもいいかな……などと考えていたら愛車の目線が痛い。大盛りにしておいた。
どうやらここは喫茶店の仮面を被った洋食屋のようだ。厨房とフロアを行き来する従業員の数は多く、およそ普通の喫茶店とは言い難い。次々とオーダーが飛び交い、出来上がった一品が客席へと運ばれてゆく。
しばし373氏と歓談していると、かつめしが運ばれてきた。


平らなライスを覆う薄切りのビーフカツ。その上にかけられたデミグラスソースがビーフカツの香ばしい香りと混ざり合って、食欲をそそる。
早速、一口。
美味い。揚げたてのビーフカツがもたらすサクサク感と、牛肉の旨味。そこにデミグラスソースが絡むことで、何とも言えぬ「ザ・洋食」な味が口の中に広がる。
カレールーでもとんかつソースでもそれなりの洋食感は出るだろう。しかし、かつめしにはやはりデミグラスソースなのである。
ちなみにかつめしとは、加古川市がほこる郷土料理、あるいはご当地グルメである。とある店がビーフカツレツを出す際に皿が足りず、ごはんの上にビーフカツレツをのせ、さらにたれをかけて出したのが始まりだという。
加古川市内でかつめしを出す店は多い。かつめしの専門店はもちろんのこと、Coffee House Rockyのような喫茶店、さらにはうどん屋、中華料理屋でもメインで取り扱っていることがある。
この地でかつめしを食べるのも、これで4回目だ。いずれも自転車で来ている。大好物というわけでもないのだが、適度な距離で食べに来られるというのと、どこか安心できる味というのがリピートの理由だろう。
373氏とともに、大盛りを一気に完食。並にしなくて良かった……などと考えていると、愛車のドヤ顔が見えた。
次は数量限定の牛ヘレかつめしを食べてみたい。そう思いながら客足の途絶えぬ店を後にする。
Coffee House Rockyのかつめし、たしかなまんぞくであった。
みんな心に熊を抱えている(菓樹工房 ユーカリプティース)
胃袋が満足したところで、復路へ。
ここ最近は目的を達成すると一気にモチベーションが減退し、輪行で帰ることが多い。しかし、今はコロナウイルスの影響も懸念して、輪行は避けるべきだと判断した。
それでも無事に帰ることが第一なので、もしもの時には輪行することをためらってはいけないと考える。
復路の自走が面倒に感じるのであれば、モチベーションが上がる何かを作れば良い。もっとも簡単な方法は、復路に目的地を組み込むことだ。
私が先導して次の目的地へ向かう。R148をひたすら東へ。

良い天気だ。午前中とは打って変わって、気温がぐんぐん上がる。
やはりクリートが駄目になっているせいか、気持ちよくペダリングできない。しかも少しばかり向かい風があるらしく、いつものようなスピードは出せなかった。
この状況で373氏の後をついていくのはおそらく難しい。申し訳ないがゆっくり走らせてもらうことにする。
それにしても、ため池をよく見かける。


稲美町や加古川市を含む東播磨地域は、ため池の多いところだ。
東播磨地域は、水田面積に対するため池の割合が日本一である。このあたりは瀬戸内気候に属するので、雨が少ない。にもかかわらず耕地面積が広いのは、この地にため池が多く作られているからだ。
大きなため池が多いのも特徴だ。最大の面積を誇る加古大池は約49ヘクタール、次いで天満大池が約35ヘクタールである。甲子園球場の面積が約3.85ヘクタールであることを思うと、その広さがわかるのではないか。
いくつかの池を超えて走ると、左手に菜の花畑が見えた。思わず足を止める。



なぜこの一帯だけ……誰かが手入れしているようだ。
桜はもう終わりのようだが、春は至るところにその顔をのぞかせている。
神戸市よ、また会いましたね。

神戸市と聞くと都会をイメージする人も多いだろう。しかし、北区や西区では長閑な風景が広がっている。
住宅街のあたりまで戻ってきて、神戸電鉄粟生線と並走。しばらくして上り坂に出くわす。
8%の標識。いつもなら大したことのない坂である。

しかし、予期せぬタイミングで外れるクリートのせいで、思うように進めない。というか進めるのが怖い。
落車して巻き込むリスクを考えると、マイペースでもゆっくり走ったほうがよいだろう。373氏に先行してもらい、のろのろと登り始める。
ペダリングに余計な力が入っている上に、上昇する気温が体力を奪ってゆく。今日は序盤を除くとゆるポタのはずだったのだが……。
登り切った後で、10%の坂を下る。よくあることだ。

その後もハアハアいいながらアップダウンをこなす。
もう坂は勘弁だ。そう心の中で愚痴りながら登った先に、次の目的地があった。



木造の雰囲気がかわいらしい外観のケーキ屋だが……それよりも目を引くのは、謎の熊押しである。

店内に入ると、やはり熊、熊、熊。




ワレ、奇襲ニ成功セリ。それはトラトラトラである。或いは『ザ・ハングマン』か。
なんともメルヘンチックな店内に、私のようなおっさんが入って良いのか躊躇うところだ。しかし、女子力53万の373氏と一緒ならOKだろう。
何よりも、愛車が喜ぶのであれば……。って、あれ。
なんか表情が硬いな。こういう可愛いの嫌いなの?
あの娘(クロスバイク)じゃあるまいし、可愛いものなんて別に興味ないわ
ふーん
それに熊は危険なのよ。時速40kmで走るし、力は強くて爪はするどいし。人間もおばかさんよねえ、実際の熊は怖がるくせに、空想上の熊はかわいい存在だと思っているのだから
そのわりに、さっきから視線がそこの大きな熊に引き寄せられているようだが

ち、違うわよ! なんか大きい体でえらそうにしているから威嚇しているだけよ!
うちの愛車は熊デレだったらしい。
というかこの熊、なんか既視感あるな。
ああ、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版Q』のワンシーンか。この熊は我が愛車に出会うために生まれてきたんだね。
このお店は1階がケーキ屋、2階がカフェになっている。カフェでケーキを食べる場合は、先に下で注文するスタイルだ。

地元の人に親しまれた店なのか、1階にはケーキを求めてやってくる人が後を絶たない。
ケーキセットとして、373氏は栗っこ、私は温州みかんムースをセレクト。暑かったので、この季節初めてのアイスコーヒーを注文した。


さっそく一口。
美味しい。温州みかんの酸味が、ムースの甘みと良く合う。それでいて甘過ぎないのがグッドだ。
甘いものは苦手だが、今の疲労した体にはこの適度な甘みが染み渡る。
付け合わせのクッキーも優しい味わいだ。隣の席からは、「このクッキーが美味しいんだよ」という声が聞こえてきた。わかる。
それなりに疲弊していたらしく、しばらく動く気になれなかった。ケーキに舌鼓を打ちつつ、373氏と自転車やゲームの話で盛り上がる。
菓樹工房ユーカリプティース、たしかなまんぞくであった。
困ったときのジャイアントストア
本日のミッションはすべて完了。あとは本当に帰るだけである。
とりあえず、神戸の市街地へ向けて進む。住宅街を抜けてR428へ。

このあたりは六甲山系の裾のあたりなので、ひたすら下るだけである。
わりと急斜面で、かつ交通量が多い。速く突っ切ろうとして、一瞬冷や汗をかく場面もあった。
ダウンヒルこそ慎重に。注意深くブレーキをかけながら下ってゆく。
程なくして市街地に到着。

あとはひたすら平地だ。R2は車が多いので、ギリギリまで側道を使うことにした。
惰性で走っていても家には着くだろう。ただ、できれば帰る前にクリートを交換しておきたい。
最後のコンビニで少し休憩していると、373氏から帰る途中に自転車屋があることを聞いた。とりあえず、そこを目指すことにする。
着いたのはこちら。


確かに、ここならクリートもあるに違いない。
そういえばジャイアントストアに入るのは初めてだ。他のメーカーのサイクリストは迫害されるのではないか、などと要らぬ心配をしてしまう。
当然ながら、店内にはジャイアントの製品がずらりと並ぶ。ロードバイク、クロスバイク、MTB、さらにはEバイクまで、主なスポーツバイクはあらかた揃っているように感じる。流石は世界No1の自転車メーカーだ。
普段使用しているクリートを発見し、ついでに店内を見て回る。
明るい雰囲気のフロアで、スタッフは皆親切な感じだ。親子連れを見て、子ども向けの自転車も扱っていることに気がついた。
スポーツバイク専門店ながら、敷居の低い感じに好感が持てた。こういうお店は新規ユーザーも入りやすいように感じる。
ひとしきり店内を回り、クリートを購入。
近所の公園でクリートを交換。それにしても、どこか妙な景色である。

さっそくR2に合流してペダルを回す。それまで藻掻いていたのが嘘のように、すいすいとクランクが回る。ようやくサイクリストとしての人権を取り戻した。
373氏とはR2の途中でお別れ。こんな状況ではあるが、また一緒に走って貰えると嬉しい。


その後、淀川方面へ向けてひとりR2を走り、本日のライドは終了した。
結びに代えて
久しぶりのかつめし、そしてスイーツ。総じて満足度の高いライドであった。
一方、クリートがまともであればいらぬ負荷を享受する必要がなかったのも事実だ。そのおかげでジャイアントストアの様子を知れたのだから、何とも言えないところだが。
普段から準備は怠らずに。そのことを再認識した一日であった。
参考

