初秋のかつめしを堪能する加古川ライド(ゆるポタとは言っていない)

自転車

前書き

9月17~19日の3連休に先立ち、その前日である16日金曜日を休みにしていた。

4連休ともなれば、それなりにいろんなことができる。しかし、特に予定は無い。朝から散髪でも行って、昼から回転寿司で昼飲みでもしようなどと思っていたくらいである。

最後に散髪へ行ってからもう4カ月も経つので、そろそろ切らなければならぬ。ふと鏡を見ると、そこには異世界おじさんの髪型に近い自分がいた。イキュラス・エルラン! やめろ人の黒歴史を暴くんじゃねえ。

クロスバイクに乗りながら誰もいないことを確認してデビルマンのOPを歌っていることもあった

あれ黒歴史だったんですか? いつも楽しそうに歌ってたので、私も歌詞覚えちゃいました。デビルアローは超音波~♪

いらぬ知識を与えてしまったか……

デビルマンはともかくとして。そろそろ散髪には行かなくてはならぬ。

しかし、まさかの台風14号接近により連休中のお天気はあやしい。走りにいくなら有給を取得した金曜日しかないのだが……いや、今回は散髪優先である。

そんなことを思ってツイッターを開くと……。

どうやら373氏(@m_alice)も休みらしい。これはまたとないタイミングである。

散髪はいつでも行けるが、ライドはいつでも一期一会。予定を翻し、373氏に同行を申し出た。さらには坂本氏(@skmt_fact)も行けるらしく、とんとん拍子で3人のライドが決定する。

このままではさらに一ヶ月くらい髪が伸びそうな気がしなくもない。

2次元キャラはどこにでもいる

2022年9月16日 金曜日

午前5時半に起床。

事故してからのライドもこれで4回目になる。のろのろと、しかし手際よく準備を済ませて、7時前に出発。

さっそく淀川大橋を越えようとすると、工事中で1車線しか使えない。

無理せず歩道を徐行運転。対岸まで渡り終えてから車道に入りR2を進む。

この日はどうにも荒い運転をする車を多く見かける。平日はそういうものなのだろうか。

加えて、ノーヘルメットで無茶なスピードを出しながら走るサイクリストをちらほら見かける。うち1名は私の真後ろまでやってきて、そのまま停車している車の右側から無理な追い抜きをしていった。危ないので近寄らないようにしたい。

集合場所までの時間を確認。のんびりペースでも十分に間に合うはずだ。安全運転を第一にペダルを回す。

赤信号で停止していると、何やら自分の二次元センサーが反応する。ふと左側を見ると、のぼりが立っていた。周りに注意しながら歩道へあがり、のぼりの方へと向かう。

ギショコのこちら広報室です|尼崎商工会議所
尼崎商工会議所の商工会議所の特徴や目的、役割をご紹介します。

どうやら尼崎商工会議所のPRキャラクターのようだ。名前を尼乃木 翔子(あまのぎ しょうこ)、ニックネームはギショコというらしい。

せっかく可愛いのにもう少しマシなニックネームは無かったのか。いや、そのギャップが良いのかもしれないが。

よく見たら趣味にサイクリングとあるではないか。次はロードバイクに乗せた絵柄とかどうですかね尼崎商工会議所の人。

可愛らしい絵柄にほっこりして再び走り出す。午前9時少し前には武庫大橋西詰に到着。

ちょうど尼崎市と西宮市の境界にある橋で、今回の集合場所としていた。しばらくして坂本氏、373氏も到着する。

全員集合したところで橋を降り、武庫川沿いを結ぶサイクリングロードを走る。このサイクリングロードは宝塚まで続いており、移動ルートとしても快適だ。

難なく逆瀬川のあたりまでワープ。何やら東の方から六甲山の重圧が迫ってくるような雰囲気がある。流石にクロスバイクで登るのはつらい(世の中ママチャリで登る猛者もいるけど)。

とはいえ、六甲山ほどでは無いにしてもこの先は少し登ることになる。いくぶん暑さもマシになっているが、休憩はきちんと取っておいた方が良いだろう。登る前にコンビニで補給を済ませておく。

ふと373氏の車体を見ると、輪行袋が見当たらない。

いつもはサドルに括り付けているはずだが、今日はジャージのポッケにでもいれているのだろうか。

373さん今日は輪行袋どこにしまっているんですか?

いや、サドルのしたにある……はず……

……ほう、最近の輪行袋はステルス機能を搭載しているんですね

はわわ

無い。付け方が甘かったのか、どうやら集合場所まで走っている間に落としてしまったらしい。

せっかくなのでと、坂本氏が相棒を輪行袋の定位置にセットしてみる。

これはなかなか良いポジションですね。もちろん、このまま走ったら相棒も行方不明になるのは確実である。

しかし、これで373氏は何が何でも自走で帰らなくてはならなくなった。本日の目的地までは片道70km程度、往復で140kmくらいか。

なんとなくどこかで輪行しようと思っていたが、とりあえず走れるところまでついて行くことを決める。暑さが心配だが……。

これはマグロですか? いいえイチゴです。

休憩を終えて出発。武庫川と並走しながら宝塚の市街地を抜ける。

そのままr51へ。そう、今日は蓬莱峡を登るのである。

大層な名前がついているが、平均斜度は4%程度、最大でも10%強の区間が一部あるくらいで、それほどきつい坂ではない(と思う)。ただ、距離が長い。

FTP計測にはちょうど良いと聞いたことがあるが、そういえば一度もやったことがないな。せっかくパワーメーター持っているので一度くらい計測しておかなくてはと思うのだけど。

それもまあ、つばめが帰ってきてからか。

中盤までは路面を遮るものがなく、日差しがもろに当たる。暑いが、これくらいならなんとかなりそうか。

前回乗ってから1カ月以上もブランクのある坂本氏は少しきつそうだ。しかし、ここはまだ全行程の序盤。無理せずマイペースで登るのが肝要だ。

とはいえ、私もまだリハビリの最中であるし、何よりクロスバイクなので無理はできない。強度は抑えめにして走ることを心がける。

後半に入り日陰が出てくると、いくぶん走りやすくなってきた。

ラストの船坂交差点前で少し強度を上げて、10%弱の坂を一気に駆け上る。とりあえず自分の身体機能が回復してきたことを実感した。

無理せず、船坂のコンビニで一度休憩。日差しはそれなりだが、高い位置にあるせいか風が涼しい。

撮影:373氏

そのままr51を西に向かい、有馬温泉へ。残念ながら有馬温泉の写真は1枚もない。近くにある優れた温泉地なのだが。

多少のアップダウンをこなして、六甲山系を下る。神戸電鉄有馬口駅近くの交差点を右折してr15を北に進み、すぐに五社の交差点でr506に入る。

r506に入ってからはひたすら西進。途中で道はr38に変わる。

淡河町を結ぶこの道は基本下り基調の快走路で、加古川までストレス無く走ることができる。

青い空と緑に、道路のコントラストが映える。

何度も通った道だが、いつ来ても飽きることは無い。サイクリストとしてただ純粋に走れること、そして先日の事故から復帰できたことに感謝する。

このまま飛ばしていっても良かったのだが、それなりに暑いのでこまめな休憩を挟む。道の駅淡河でいったん停止。

この道の駅には何度か訪れているが、開いている時間帯に来たのは初めてかもしれない。

せっかくなので施設内を散策。茄子に南瓜と、この辺りで採れた野菜が並んでいる。

というか、淡河町って神戸市だったんだな……神戸というとそれなりの街を思い浮かべる人も多いだろうが、北区のあたりは普通に畑が広がっている。

神戸市民は居住地に対するアイデンティティが強く、「兵庫」ではなく「神戸」に住んでいると言うらしいというが。しかし、神戸のどの辺りに住んでいるかによって意味合いがずいぶん異なるというものだ。

休憩がてら、坂本氏がなにやら購入していた。

撮影:坂本氏

これはマグロですか? いいえイチゴです。1個分けていただく。

どうやらイチゴをそのまま冷凍して葛粉で固めたものらしい。葛粉のおかげで溶けず、イチゴの食感がそのまま堪能できる。

これは美味しい。良いものをありがとう。

3人でだべっているといつまでも休憩してしまいそうだったので、えいやと出発。再び快走路を走る。

すぐ三木市に突入し、休むこと無くひたすら西進。

そしてようやく。加古川沿いまでやってきた。

川沿いは意外と交通量が多く、大型車輌も走る。注意しながら市街地へと向かう。

ここまで約70km。ある程度力を抜いて走ってきたが、それでもお腹が空いてきた。

目的地はもう目と鼻の先である。

これがかつめしちゃんですか(かつめし いろはーず)

川沿いの道から離れて、JR加古川駅へと向かう。

そこから南側に続くアーケードへ。

天井には加古川南高校製作ののぼりがたくさん吊り下げられている。既に秋の装いだ。

そのアーケードの一画に、今回の目的地があった。

かつめし いろはーず

かつめし いろはーず (加古川/郷土料理(その他))
★★★☆☆3.49 ■予算(夜):¥1,000~¥1,999

加古川のソウルフード、かつめし。ライドの目的地としてもう何度も食べに来ている。坂本氏が一度も食べたことがないというので、今回やってきた。

加古川市内にかつめしの店は星の数ほどあるが、定番といえばやはりこの店、いろはーずか。

店の前にはマスコットキャラクターであるいろはちゃんの姿が。

公式HPにはかつめしの国からやってきたと書いてある。……かつめしの国?

平日の13時過ぎ。ランチタイムには少しズレているにもかかわらず、店内は7割以上埋まっている。ひとつ空いていた4人掛けのテーブルに着席してメニューを開く。

前回この店に来たのは、確か岡山へカキオコを食べに行く途中であった。その際にはチーズとんかつを食している。

今回は久しぶりにオーソドックスなビーフかつめしを注文。ただし大(ご飯大盛り、牛カツ1.5倍)で。

なお、この店では赤、白、緑と3種類のかつめしソースが楽しめる。

赤:牛すじ、香味野菜、赤ワインを煮込んで仕上げたソース

白:香味野菜、白ワイン、ペシャメルソースで仕上げたソース

緑:ほうれん草とバジルスパイスで仕上げたソース

ソースは3種あいがけ、2種あいがけ、1種のみと自由に選べる。価格はどれも一緒だ。さらに、緑のソースはノーマル、ピリ辛、激辛の3段階からチョイス可能。

今回は3種あいがけ、緑をピリ辛で注文した。

しばらくして出てきたのがこちら。

かなりボリューミーだ。普通サイズを注文した坂本氏のそれと比べると、明らかに大きい。しかしまあ、ここまで走ってきてお腹が空いているのである。

さっそく一口。まずは赤ソースで。

美味い。これだよこれというかつめしの味。薄く切った揚げたての牛肉とソースが古き良き洋食の味を醸しだし、白米の上で踊る。

白はクリーム系の味だ。これも不思議とご飯に合う。3食のなかでは一番濃厚なので、好き嫌いが少し分かれるかもしれない。

そしてピリ辛をチョイスした緑。思いのほか舌にピリリとくるが、辛いのが苦手な私でも許容範囲内だ。というか、この辛さがどうにもくせになる美味さで、肉の旨味をぎゅーっと引き出してくれる。

正直、この緑のソースのみで仕上げたかつめしでも良かったかもしれない。今度から緑はピリ辛で。ちいおぼえた。

かなりの量だったが一気に完食。パクパクですわ!

かつめしいろはーずのビーフかつめし。これだよこれという感じのまんぞくであった。

ところで、お会計を済ませてふとレジ横を見ると、かつめしちゃんのグッズが並んでいた。いや、前から知ってはいたのだが。

前回は我が愛車、つばめの抵抗により購入叶わなかった。今回はうちのクロスバイクがどんな反応をするか……。

わあ……可愛い子ですね! 頭にかつめしが乗ってるけど、熱くないのかな? KeiOSさん、帰りはこの子と一緒にサイクリングしたいです!

むしろウェルカムだった。お前……先日の犬鳴山命ちゃんといいわりと理解があるな。

せっかくなので、キーホルダーをひとつ購入。

それを横から見ていた坂本氏も、ラス1となったそれを購入する。

なお、かつめしちゃんのプロフィール画像はちょうど今日この日に新しくなっていた。

次もまた買いにこよう。つばめに怒られるかもしれないけど……。

限界ライドへと変わる復路

店を出て、いったんJR加古川駅へと向かう。

坂本氏はここで離脱。1カ月ぶりのライド、特に蓬莱峡あたりが少しキツかったようだ。きちんとDNFを選択できるのはとてもえらい。無理なく怪我なく帰るのが一番である。

坂本氏と別れ、373氏と復路について相談する。

当初はR2に沿って帰ろうと話していたのだが、それでは味気ない。ということで以前に走ったことのある内陸部のルートを採用することにした。

ここにきて気温が上がっている。コンビニで水を補給し、ひたすらr148を東へ、さらに東へ。

一度走ったルートだし楽勝だろう……というわけにもいかず、どうにもスピードが出ない。私も知らない間に往路で疲弊していたらしい。良い感じに力が抜けた状態で走られていたと思っていたのだが……。

後ろを見ると、373氏も同じような感じだ。25km/hも出ていないような速度で、無心でペダルを踏み込む。

おかしい、今日はゆるポタのつもりだったのに。いつの間にか己の限界との戦いのようなライドに変わっている。

そういえば前回走ったときにも、クリートの摩耗で固定が甘く、思うようなスピードが出なかった。普通に走りやすい道だと思うのだが、どうにもタイミングが悪い。

いくつものため池を横目に(以前にも書いたが、稲美町や加古川市を含む東播磨地域はため池が多い)、なんとか神戸市まで戻ってきた。といっても、淡河と同様にこの辺りも神戸市街地とはかけ離れた長閑さである。

r65からr83に入り、神戸電鉄押部谷駅近くの交差点を右に曲がる。そこから神戸電鉄に並走するようにしてr22を進む。

だが、二人ともコンディションが限界だ。たまらずコンビニで休憩を挟む。

ここから、神戸市街地へ出る選択肢は大きく2つ。

鈴蘭台を経由して六甲山系の端っこを下るか。

まっすぐ南下して須磨区を迂回するか。

前者はいちど走っている。鈴蘭台はまだここから少し登る上に、端っことはいえクロスバイクで六甲山系を下るという行為はあまりしたくない。

ということで後者を選択。無論、こっちのほうが前者よりも楽であろうと踏んでのことだ。

だが、その目論見は甘かった。登っては下り、また登っては下る。

疲弊した体にこの往復ビンタはなかなかキツい……。どう考えても、鈴蘭台を経由したほうが良かったのではないか。

泣き言を言っても始まらない。黙々と登っては下りを繰り返し、ようやく最後の下りにさしかかる。

この斜度がまたそれなりにきつく、クロスバイクで下るのが少し怖い。無理せずコントロールできる範囲のスピードでゆっくり下る。

そうして、ようやく須磨区の街へと脱出した。

R2まで下っても良かったのだが、交通量が多そうだったので目の前の道をそのまま西進し、途中でr22に合流。

自転車専用道がやたらと広い。しかし、それも車が停まっていてはあまり意味がないというか。

そうして走り続けること暫く。JR元町駅に到着した。

最後まで373氏を送っていきたかったが、だいぶ体が限界だった。373氏にお詫びしつつ、ここで離脱することとした。

本日の走行距離、125km。振り返るとロードバイクでの走行分も含めて今年最長だったようだ。どれだけ走れていないんだ……。

疲弊した心身を押して輪行状態にもっていき、大阪へと帰っていくのであった。

結びに代えて

行きはよいよい帰りはこわい、まさにそんな感じのライドであった。

往路はとかく快適なライドであったが、無意識下で溜まっていた疲労が復路で牙をむくという感じである。

それでも過去のライドを思えばまだマシな方だろう。たぶん、もう少し走り込んでいる状態ならもっと軽々とこなせていたように思う。

片道70kmでのかつめしライド、手軽に走っておいしいものを食べるには最適である。復路を輪行で帰るもよし。カキオコライドの中継点として利用するのもアリだ。実際、過去に何度かそんなルートで走っている。

そんなことを書いていると、またかつめしが食べたくなってきた。次は再びロードバイクで。

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