【荷物は送る】片道ロングライド(300km)の装備や準備について【現地での自転車の預け方】

自転車

前書き

2019年11月9~10日

この日は大阪から金沢まで、約300kmのライドを実施した。

300km程度を走るのにそこまで入念な準備などいるだろうか、という声もあるだろう。

確かに、一筆書きのルート――つまり、スタート地点とゴール地点が同じライドであれば、ただ走りきることだけに注力して準備すれば良い。

しかし、今回のライドは片道切符である。さらに、ゴール地点では寿司を満喫するためにもなるべく動きやすい状態にしておきたい、と考えていた。

快適なロングライドと、快適な現地行動。その2つを成立させるためには、多少なりとも準備が不可欠である。

(とはいえ、ほとんど先人の知恵を借りてみただけだが……)

実際にはもくろみが外れた部分もあったが、概ね計画通りに楽しめたといえるだろう。

そこで、今回の準備や実際に使用した装備などを、備忘録として記しておく。

もし、似たような距離(300km)を片道切符で走る計画があるならば、ここに示す準備や装備が少しは参考になるかもしれない。

もちろん、200km以下のライドでも有効である。少し応用すれば、2~3日程度で走るような場合にも十分に使えるはずだ。

服装

9日、10日の天気及び気温は次のとおりである。

※前が9日、後が10日
【大阪】
天気:晴れ、晴れ
最高(℃):20.2、19.5
最低(℃):9、11.9

【福井】
天気:晴れ、晴れ
最高(℃):18.3、16.7
最低(℃):4、6

【金沢】
天気:晴れ、晴れ
最高(℃):17.9、15.8
最低(℃):5.4、8.8

まさに秋本番といった気候だ。しかし、夜間時に通過予定の福井では5℃を下回る可能性があり、ある程度の防寒対策は必須である。

さすがに冬用のジャケットを持ち出すまでには至らず、上半身は長袖のジャージを使用した。インナーにはアンダーアーマーのコールドギアをセット。気温が低い日にはこれが重宝している。最近はもっと安価で同じレベルのものが出回っているだろう。

下半身は春夏でも使用していた普通のレーパンにの上に、サイクルパンツを着用した。私はサイクルパンツを履く派だが、もしレーパンだけで行くとしても、この気温なら冬用は要らなかったのではないかと思う。

前週のライドまでは指抜きグローブを使っていたが、さすがに5~10℃の走行には耐えられない。このシーズン初めての秋冬用グローブを装備した。

最後に、ウインドブレーカーを用意。夜間に入ってから着用し、海岸沿いの風から身を守ってくれた。

これで防寒対策はバッチリだったかというと、80点というところか。

特に不満があったわけではない。このくらいの気温であれば指先が痛くなることもなかった。

当然、走っていれば体も温まる。何より、ウインドブレーカーさえあればたいていの季節はどうにでもなるものだ。実際、夜間走行時の気温でもどうにでもなった。

しかし、コンビニなどでふと停まると、寒い。気温の低さから汗冷えするのである。

もう少し厚着であればマシだったかもしれないが、それだと日中は暑くて耐えられない。最高気温15~20℃で冬用装備を持ってきても、体がオーバーヒートするのは目に見えている。

このように、寒暖差があると装備は少し難しくなる。

ロードバイクの装備

フロントライト

9日の日の入り時刻はちょうど17時ごろ。10日の日の出の時刻は6時過ぎだ。

日没から夜明けまでの時間は約13時間。そのうち5時間ほど休憩を挟むので、夜間走行は残りの8時間程度である。当然、長時間利用できるライトは必須だ。

夜間走行を予定していたルート上は外灯があまり期待できないエリアも多い。そのため、フロントライトは2灯以上にしたいと考えていた。

今回は普段使用しているCATEYEのVOLT400とVOLT800に加えて、中華ライトを1本用意し、3灯態勢にした。

それぞれのフロントライトのスペックは次のとおりである。

【中華ライト】
バッテリー容量:5200mAh(USB充電式)
ハイモード(点灯・約600ルーメン?):約5-6時間
ローモード(点灯・約300ルーメン?):約8-9時間
早点滅モード:約6-7時間
SOSモード(点滅):約9-10時間

【VOLT400】
バッテリー容量:2200mAh(USB充電式)
ハイ(点灯・約400ルーメン):約3時間
ミドル(点灯・約100ルーメン):約8時間
ロー(点灯・約50ルーメン):約18時間
デイタイムハイパーコンスタント(点滅):約11時間
点滅:約60時間

【VOLT800】
バッテリー容量:3400mAh(USB充電式)
ハイ(点灯・約800ルーメン):約2時間
ミドル(点灯・約400ルーメン):約3.5時間
ロー(点灯・約200ルーメン):約8時間
デイタイムハイパーコンスタント(点滅):約7.5時間
点滅:約100時間

ちなみに、この中華ライト。アタッチメントの作りが雑であり、私の車体のハンドルに上手く取り付けられない。少し変則的な方法でなんとか取り付けられたが、ダメだったら即返品していたところだ。

また、商品説明ページではハイモードで1800ルーメンとあるが、実際にそこまで明るくはない。VOLT800のハイモードと比べても若干暗く感じるので、せいぜい600ルーメン程度ではないだろうか。

ローモードもVOLT400のハイモードと比較すると、微かに暗い。おそらく300ルーメンくらいだと思われる。

ただし、300ルーメンもあれば点滅のライトとの2灯体制でそれなりに走ることができる。

そのため、当日は中華ライトをローモードで点灯、VOLT400を点滅モードにして走行。VOLT800は中華ライトの予備とした。

また、VOLT800とVOLT400の予備バッテリー(3400mAh)を1本準備し、さらにはモバイルバッテリーでいつでも充電できるようにしておいた。

中華ライトの明るさに疑問があったので、バッテリーも大して持たないと思っていた。しかし、結果としてVOLT800を使うことはなく、中華ライトのローモードで8時間のナイトライドを乗り切ることができた。この点については、公式情報の通りだったようだ。

確かに、VOLT800やVOLT400のスペックと比較した場合、バッテリー容量が5200mAhであるのなら、300ルーメンでちょうど8時間程度だろう。

リアライト

リアライトにはCATEYEのOMNI 5とRAPID X2 KINETICの2灯を装備。

【OMNI 5】
バッテリー:単4電池2本
ラピッド:約120時間
点滅:約90時間
点灯:約60時間

【RAPID X2 KINETIC】
バッテリー:USB充電式
ロー:約5時間
点滅:約30時間
ラピットモード:約16時間

OMNI5を点灯、RAPID X2 KINETICを点滅で使用した。OMNI5の点灯時間は60時間もあり、今回のライドでも十分だ。しかし、一応交換用の電池も用意しておいた。

フロントポーチ

普段から、ロードバイクにはR250のフロントポーチを装備している。

以前のものに比べるとハンドルへの固定力が増しているらしく、これまで使用に不便を感じたことはない。

この中にはスマートスピーカーと携行食を放り込んでいた。普段はスマートスピーカーの代わりに、モバイルバッテリーを入れることが多い。

手前に携行食を入れていると、すぐに取り出せるのが良い。私は片手運転をしたくないので、基本的に携行食は停車しているときしか出さない(出せない)。それでも、取り回しがしやすいのは確かだ。

フレームバッグ

距離が距離なので、普段あまり使わないフレームバッグも用意した。使用したのはAPIDURAのフレームバッグ(スモール)である。

中に入れていたものは次のとおり。

・空気入れ
・交換用のタイヤチューブ
・チューブ補修用のパッチ
・タイヤレバー
・アーレンキー
・モバイルバッテリー
・VOLT800とVOLT400の交換用バッテリー
・携行食
・常備薬(鎮痛剤)
・クリートカバー

普段のライドでは、フレームバッグは使っていない。携行食とモバイルバッテリーを除く一式はツールボックスに入れて走っている。

しかし、携行食を入れる場所がジャージのポケットだけでは心許ないので、使用することにした。

……と、もっともらしい理由を書いてみたが、フレームバッグは本当に必要だったのだろうかという気がしている。

今回、夜間走行時にスマートスピーカーで音楽でもかけようと思っていたのだが、結局一度も使うことはなかった。

いつもの装備――つまり、携行食とモバイルバッテリーをフロントポーチに入れておけば、フレームバッグの装備理由がなくなる。

一応、このフロントポーチならカロリーメイト2本セットの袋が最大4つは入れられる(モバイルバッテリーも入れる場合は最大で2つ)。ジャージのポケットに入れる分も合わせると、コンビニがない区間の繋ぎとしては十分な気がする。

ただ、フロントライトが切れたときには走行中にモバイルバッテリーを使って充電するつもりだった。やはりフレームバッグは装備しておいて正解だったのだろう。

個人的にはあまりフレームバッグを使いたくないので(ロードバイクの外観が損なわれる、サイズの関係上ボトルと干渉するので取り出しにくい、etc)、今後ロングライドを行う場合は少し検討したい。

輪行袋

もちろん、輪行の準備は欠かせない。

輪行袋はOSTRICHのSL-100を使用。サドルレールにくくりつけて携行した。

ただ、私はどれだけ短い距離のライドであっても、常に輪行袋を装備している。

タイヤチューブもパッチも使い切ってしまうような状況はありえないと、本当に言い切れるだろうか。パンクに限らず、思わぬトラブルでライドが継続できなくなる可能性だってあるはずだ。

それが起こるのがいつになるかは、わからない。鉄道が近くに走っていれば良いが、最悪の場合はバスやタクシーに頼らざるを得ない。いずれにしても、輪行袋がなければ愛車を持って帰ることもできないのである。

ちなみに私は過去に2回、パンク以外のトラブルで輪行袋に助けられている。1回は原因不明の体調不良。もう1回は落車である。いずれも自宅から数十km離れた地点での出来事だった。

普段のライドなら、輪行で帰るような距離ではなかっただろう。しかし、私自身が乗れる状況にないのだからどうしようもない。結果的に輪行袋を持っていたことが幸いした。

今でも思うことがある。仮に10km地点であのようなトラブルに遭ったとしても、押して帰ることはできなかっただろうと。

目的地で快適に過ごすための準備や行動

着替え

ロングライドにおいて、荷物はできるだけ減らすのが鉄則だ。快適な走行性が犠牲になる。

走行性が犠牲になると、エンジンである自分ががんばるしかない。結果、疲労が少しずつ積み重なっていく。

もちろん、必要な荷物を携行するのは仕方が無い。ただ、そうしなくても済むのであれば回避したいところである。

今回の場合、着替えは別に携行する必要のない荷物だった。着替えが必要なのは金沢駅に着いてからだ。ならば、金沢駅にあらかじめ送っておき、現地で受け取れば良い。

ライドの2日ほど前の時点で、クロネコヤマトの宅急便を利用して着替え一式を金沢駅に送っておいた。

クロネコヤマトには、営業所での受け取りサービスがある。

ヤマト運輸
ヤマト運輸のWebサイトです。

このサービスを利用して金沢駅内にある「ヤマト運輸 金沢駅百番街センター」へ着替えを送っておき、現地で受け取った。

直営店・取扱店検索
直営店・取扱店案内

なお、カバンなどに入れた状態で送るのであれば、ヤマト運輸で販売しているボストンバッグカバーがおすすめである。

ヤマト運輸
ヤマト運輸のWebサイトです。

単純なビニール製のカバーだが、それなりに丈夫にできており、使用後も次回以降に使い回すことができる。カバーは小さく折りたためるので、受け取ったあとはカバンにしまっておける。

ちなみに、実際にボストンバッグカバーへ入れた様子はこんな感じ。

中には着替え一式と靴、それと眼鏡が入っている。

ただ、靴を入れるとカバンが非常にかさばってしまうのが、少し難儀であった。SPD-SLよりもSPDシューズのほうが良いと思うのはこういうときだ。

なお、送ったあとに受け取れなかった場合は、依頼主欄に記載された住所への返品となるようだ。

「宅急便センター受け取りサービス」で受け取れなかった場合、返品先はどこになりますか? | 宅急便センター受け取りサービス| ヤマト運輸
ヤマト運輸のよくあるご質問(FAQ)「Q:「宅急便センター受け取りサービス」で受け取れなかった場合、返品先はどこになりますか?」
「宅急便センター受け取りサービス」で受け取れなかった場合、返品先はどこになりますか?

具体的な返品の手続きは特に書いていないが、おそらく送り先のセンターへ電話をすれば良いと思われる。「送ったが最後、何が何でも目的地へ辿り着かなければならない」というような心配は不要だろう。

自転車の預かり場所

実は、ひとつ想定外のことがあった。自転車を預ける場所である。

目的地である金沢駅に到着後は、早々に自転車を輪行袋へ入れて、荷物預かり所で預かってもらうつもりだった。

金沢駅には2つの荷物預かり所があり、ひとつはJR金沢駅に、もうひとつは北鉄金沢駅に存在する。

だが、この日は観光客がやたらと多いせいか、荷物預かり所は一杯。自転車は流石に預かってもらえなかった。

やむなく、昼飯にと決めた寿司屋で店員さんに相談し、輪行袋を店の前に置かせてもらったという次第である(実際には逆で、置かせてもらえたのでそのお店にした)。

本来なら駅からほんの少し離れたところにある目当ての回転寿司へ行きたかったのだが……こんなことで目論見が崩れるとは思いも寄らなかった(なお、行ったのはその回転寿司と同じ店だったが、こちらは回らない寿司屋であった)。

ちなみに、荷物を預けるサービスとしては、次のようなものがある。

ecbo cloak(エクボクローク)- コインロッカーいらずにスマホでかんたん荷物預かり
コインロッカーのかわりに、旅行の荷物などを、駅近くのお店の空きスペースに預けられます。

事前にスマホから予約ができる優れものである。

よくある質問から、自転車でも預けられることが確認できる。スーツケースサイズとして700円で預かってくれる。

大きな荷物も預けられますか?
原則、お一人で持ち運べる荷物は預けられます(20kgまで)

預かり場所としてさまざまなお店が提携しているので、目的地にあわせて検索してみると良いだろう。もし次回行くことがあれば、迷わずこれを使うつもりだ。

風呂

長旅の疲れを癒やすためにも、ライド後は風呂に入りたかった(その後で美味しくビールを飲みたかったから、というのもあるが。というかそれが一番である)。

そのため、到着後は駅前にあるアパホテルの大浴場を利用した。

【公式】アパホテル(アパ直なら最安値)新都市型ホテル|ビジネスホテル
アパ直なら、比較なしで最安値。【新都市型ホテル】全国のアパホテル(APAホテル)が直接販売する公式サイトは、ベストレート(最安値)にて予約できます。大浴場、露天風呂、サウナを完備の施設多数。朝食プランなどお得な宿泊プラン満載。

ここの大浴場は、宿泊客以外でも利用できる。そのためにも着替えが必須だったわけだ(風呂に入らなかった場合でも送っていたとは思うが)。

余談だが、大浴場を担当していたホテルマンはとても親切な方だった。詳細はホテルに迷惑がかかるので割愛するが、我々の状況を察してくれた上で、少しイレギュラーな対応で解決を図ってくれた。

我々の輪行袋を見てすぐにサイクリストであると気がついたらしい。話を伺うと、以前にロードバイクに乗られていたとのこと。もしかすると、そのイレギュラーな対応は多少なりとも親近感を持っていただけたことの表れなのかもしれない。

結びにかえて

今回の装備が、決して最適解だとは思わない。人によってはサドルバッグなどのほうが好みだということもあるだろう。それぞれのライトも、もっと良い装備はいくらでもある。

一方で、夜間走行8時間、300kmを走るならこのレベルの装備で十分だったのも事実だ。気になったのはフレームバッグとフロントライトだが、このあたりは次どうするか少し考えたい。

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