BOMBTRACK HOOK EXTでいこう! 山城のラーメン屋

自転車

前書き

先日の落車以来、以前よりも注意深く走るようになったと思う。

特に、ダウンヒルではマシンコントロールができるスピードを常に意識しながら走っている。そのおかげか、少しビビりながらも安定して下れるようになった。

クロスバイクはアップライトな姿勢になるので、重心となる頭部が高い位置にくる。そのため、地面からの突き上げによる揺さぶりが強い。このときスピードを出しすぎていると、先日のような落車につながってしまう。

そもそも、スピードを抑えて走っていれば、多少の突き上げがあっても事故ることはない。多少怖がっているくらいがちょうど良いのだと思う。

だが、あまりに恐怖心が先立つのも考えものだ。変にブレーキを効かせることに慣れすぎてしまうと、咄嗟のときに体がこわばってしまうなどのマイナス面が出てしまうリスクがある。

何事もほどほどが肝心。適度に怖がりながらも、リラックスして下れるようになるのが理想だ。自転車7年目にして、初心にかえるという感じである。

そんな私の様子をみてか、日頃よりお世話になっているK&MCYCLEからある車体をお借りすることとなった。

BOMBTRACKのグラベルバイク、HOOK EXTだ。

HOOK(フック) - BOMBTRACK
BOMBTRACK HOOK ショートストーリー その日、僕は退屈な日々を飛び出した。 万能のグラベル・ツアラー スピード重視のグラベルバイクが「HOOK(フック)」。しかしマルチデーツーリング、コミューティング、そして

ロードバイクに比べると些か重量はあるものの、堅牢なフレームと幅の広いタイヤを武器に、多少の悪路も難なくこなせるバイクである。

マシンスペックは以下の通り。

フレーム COLUMBUS CROMOR ダブルバテッド、スルーアクスル、ラック/フェンダーマウント、ライトケーブル内装ルーティング、リアライトマウント、86.5mm T47 BBシェル
フォークフルカーボン、スルーアクスル、1.1/2” – 1.1/8”、フェンダー/トリプルケージマウント、ハブダイナモケーブル内装ルーティング
ハンドルバー   BOMBTRACK CX-10 ドロップバー、 31.8 mm、 10°フレア
ステムBOMBTRACK ROAM 鍛造アルミステム、-7°
ブレーキレバー       SRAM RIVAL 1、ダブルタップ、 油圧式
シフターSRAM RIVAL 1、ダブルタップ、 1×11
ブレーキSRAM RIVAL、フラットマウント油圧ディスク、 160 mmローター
クランクBOMBTRACK LYER、鍛造アルミクランク、ダイレクトマウントインターフェース(SRAM互換)、30mmスピンドル
BBBOMBTRACK T47 インターナル、シールド、30mmスピンドル用
チェーンKMC X11 EPT 防錆チェーン、 1/2” x 11/128”、114L
チェーンリングCNC 切削アルミニウム、ナローワイド 40 T
カセットSRAM PG-1130 11-speed、11 – 42 T
フロントディレイラー
リアディレイラーSRAM RIVAL 1、クラッチ機能付、ロングケージ
フロントハブBOMBTRACK TAU sealed hub, 6-bolt disc
リアハブBOMBTRACK TAU sealed hub, 11-speed, 6-bolt disc
スルーアスクル12 x 100 mm / 12 x 142 mm
フロントホイールWTB ST Light i25 ダブルウォール、内幅25mm、TCS 2.0、 32h
リアホイールWTB ST Light i23 ダブルウォール、内幅23mm、TCS 2.0、 32h
サドルBOMBTRACK DART
シートポストBOMBTRACK YEW アルミニウム、 27.2 mm x 300 mm
シートクランプBOMBTRACK ORIGIN、鍛造アルミシートクランプ、29.8mm
タイヤWTB RANGER TCS LIGHT / FAST ROLLING 27.5” x 2.0”、チューブレスレディ
参考重量11.2kg (M)
出典:https://www.riteway-jp.com/bicycle/bombtrack/bikes/hook2022/

再び安心感をもって走れるようにと、お借りすることとなった。ありがたく使わせてもらう。

ちょっとKeiOS、知らない娘を拐かしてくるなんて……いつか犯罪に手を染めるとは思っていたけど

わあ~、今度の娘はとっても強そうな感じですね

お姉ちゃん、そんなこと言ってる場合なの!?

だって、つばめちゃんまだしばらく走れないし、KeiOSさんには前みたいに安心して乗れるようになってほしいから……この娘も協力してくれるみたいだよ

うっ……まあ、そういうことなら仕方ないわね。はぁ、悪いけど、KeiOSのこと頼んだわよ

とりあえず我が愛車たちも納得してくれたようなので、心置きなく乗ることとしよう。

とはいえ、慣れない車体でいきなりロングライドに繰り出すのも考えものである。どこか適当な距離で多少の上り下りがある行き先はないか。

そんなことを考えながら地図を眺めていて、前から気になっていたラーメン屋を思い出す。

距離的にもちょうど良い。リハビリがてら、のんびりとソロライドといこう。

……そう思っていたのだが。

こいつ……回るぞ!

2022年10月1日 土曜日

ソロライドだと集合時間も何も無いのでオフトゥン峠がより高く感じる。その誘惑に抗いつつ、午前6時半に起床。

のろのろと準備をしながらツイッターを眺めていると、ふぃぼなっち氏(@nacci_contact
)が「今起きた……」と呟いているのを発見。

今日は日の出よりも前からどこかへ行くようなことを言っていたが、どうやらDNSとなったらしい。

なんとなく同行してもらえるかもと思い、今日のライドに誘ってみると二つ返事で了承いただく。

旅は道連れ世は情け。無理のないソロライドのつもりだったが、彼のサポートがあれば心強い。

輪行袋やライト類を車体にセットしていると、思いのほか時間を食ってしまった。当初より15分ほど遅れて出発する。

今回も集合場所は清滝峠近くのコンビニ。もう何度も通った道なので以下省略。

久しぶりのSPDペダルである。片面フラット、片面SPD。さほど違和感はなく、すぐに馴染んでくれた。たまにフラット面を踏み込もうとしてしまうので、発進時に確認しながら進む。

コンポーネントの機械式SRAMはほぼ初めて。普段つばめが装備しているetapとは少し勝手が違う。

レバーを軽く押せばギアがアップし、深く押し込むとギアがダウンする。なお、フロントシングルなので変則はリアのみだ。仕組みは単純、慣れるのに時間はかからなかった。

予定の時刻を20分ほどオーバーしてセブン-イレブン四條畷塚脇町店に到着。

先に到着していたなっち氏に詫びつつ、借り物のBOMBTRACKを紹介する。

ふと、側に止まっていたバイクのコンテナを見ると、「特車二課整備班」の文字が。

2022年となった今でもまだ、レイバーの実現には程遠いようだ。

軽く補給を済ませて、いざ出発。まずは清滝峠のスタート地点へ。

ある程度ギアを軽くして登り始める。意外にも足は軽く、それなりにすいすいと登ることができる。

それも当然と言えば当然だ。つばめのギアはフロンレンジが50-34、リアレンジが11-28。清滝でよく使うのはフロント34、リアが4番目に軽い21であり、ギア比は34/21=1.61である。一番軽いセットでのギア比は34/28=1.21だ。

一方、BOMBTRACKのギアはフロントが40で固定。リアレンジは11-42なので、たとえばリアが4番目に軽い28であればギア比は40/28=1.42だ。一番軽いセットでのギア比は40/42=0.95と、1未満である。

ギア比は数値が少ない方が軽い。つまり、BOMBTRACKのギアセットのほうが単純に軽いのである。

とまあ理論としては頭に入っていたのだが、実際に体験してみるとその違いがよく分かる。スプロケットのサイズがこうも影響しようとは。

とはいえ――ギア比は言い換えると、ペダルを1回漕いだときのホイールの回転数でもある。

つまり、あまり軽くしすぎても回転数は下がり、前に進むスピードが落ちる。このあたりは己の脚力と斜度から、最適なトルクをかけられる位置を探るしかない。

とりあえずリアを32ないしは28にセットして登る。そして後半、葛籠折れで斜度が緩んだところで2枚ほどギアを上げる。

撮影:なっち氏

16分ほどかけて頂上へ。それなりの心拍で良い汗をかけた気がする(もともと汗かきだが)。

そのまま裏清滝のダウンヒルへ。普段通りスピードに気を付けながら下る。

太めのタイヤはチューブレスで、衝撃吸収性に優れている。そのおかげもあってか、下りの安心感はとても大きい。ストレスを感じること無く下ることができた。

平地でのスピードもそれなりだ。車体が重いので初動時の加速はもっさりとしているが、一度スピードが乗れば30km/h程度は普通に出せている感じがする(サイコンは今回つけていない)。

BOMBTRACK、思いのほか優れたバイクのようだ。

フォトコントロールとか最初に言い出したのは

清滝峠を生駒側へ下り、いつものようにR163ではなく北側の細い道を抜けてゆく。途中でr65に入り、そこから京都の精華町に入ったところで池が見える。

鳥谷池。なぜかこの池の前で記念撮影をする人は多い。確かに、池をバックに標識が並ぶ様子はどうにも見過ごせない雰囲気がある。

最初にここでフォトコントロールとか言い出したのは誰なのだろうか。ちなみに私が言ったのはこの時が初めてである。

なっち氏と写真を撮り終えていざスタート……と言いたいところだが、この日もまだ残暑がくすぶっているらしく、ボトルの水が半分以上無くなっていた。

すぐそばにある自販機で水分補給してゆく。流石は世界一の自販機大国、日本。どこにでも自販機が設置されているのはサイクリストとしても有り難い。

気を取り直して再スタート。r65を北に進み京田辺市へ。

撮影:なっち氏

三山木の駅周辺を抜けて、木津川に架かる玉水橋を越える。

撮影:なっち氏

このあたりはなっち氏のほうが詳しいらしく、そのまま先頭をお願いする。JR玉水駅の前で左折し、r70を北へ進む。

何ということの無い道だが、走りやすい。木津川沿いにR24を北上しようと思っていたが、こちらのほうが正解だ。

そうして、R307に合流。今回の目的地はこの道沿いにある。

それにしても、R307は路肩が狭い上に交通量が多い。大型トラックもそれなりに走っておりストレスがたまる。道の先には宇治田原工業団地があるので、それもやむなしか。

緩やかな登り基調のなか、なっち氏につかず離れずついて行く。ギア比のおかげで足は軽いが、車体が重たいこともあり登りのスピードはさほど出ない。

無理しても疲れるだけなので、マイペースで車に注意しながら登ってゆく。

この日の気温は最高30度。登っているうちに水分がどんどん失われてゆく。時折ボトルの水を飲みながら、目的地はまだかまだかと考える。

そうこうしているうちに、目当ての店が見えてきた。

なぜ人は辺鄙な場所に飲食店を作りたがるのか(俺のラーメンあっぱれ屋)

着いたのはこちら。

俺のラーメンあっぱれ屋

俺のラーメン あっぱれ屋 (山城青谷/ラーメン)
★★★☆☆3.75 ■予算(昼):¥1,000~¥1,999
撮影:なっち氏
撮影:なっち氏

JR京田辺駅からバスで約22分の場所にその店はある。しかもそのバスは1時間に1本程度しかない。必然と自動車あるいは自転車で来るしか無い店である。

ある意味で辺境の地にあるその店の評価は高く、いちど行ってみたいと思っていた。借り物自転車の試走にちょうど良いと思い、今回やってきた次第である。

開店時間である11時半ちょうどに到着。店の裏に自転車を停める。

見ると、既に店の前には20人程度の列。だが、よく見ると店内にも10人程度の待ちがある。人気店の噂は伊達では無いらしい。

それなりに待つ覚悟はしていたので、列に並んでなっち氏と時間を潰す。そうこうしているうちに、我々の後ろにはさらに10人程度の行列ができていた。

ちょうど入口の前までやってきたところで、店員さんがなにやら掲示を出す。

見ると「スーパーつけ麺本日売り切れ」とのこと。1日20食の限定メニューらしく、これを求めてやってくる人も多いようだ。

私もなっち氏も目当てはラーメンである。大丈夫だ、問題ない。

店内に入るとカウンター席とは別にある待機用の椅子に案内され、さらに10分ほど待つ。その間にオーダーを確認される。

野外での待ち時間を含めると合計40分ほど。ようやくカウンター席に座ったところで、注文の品が到着した。

今回注文したのはこくまろ塩チャーシューメンの味付玉子トッピング。デフォルトで味付玉子が半分付いているらしく、合計で1.5個になった。

さっそく一口。

美味い。泡立てたスープに豚骨と塩味がバランスよく、見た目通りの味を提供してくれる。

私が食べ慣れていないせいかもしれないが、その珍しい平麺はスープに絡んで一体となり、ストレートに味を伝えてくる。

特筆すべきはやはりそのビジュアルで主張してくるチャーシューか。スパイシーな香りとともによく熟成されたチャーシューは微かにレア仕立て。正直チャーシューだけでも食が進む。もちろん、スープとの相性も良い。

非の打ち所がない一杯だ。

だが……その味は想像の域を出ていない。あまりに評価が高いだけに、こう舌がズキューンと打ち抜かれるような衝撃を期待していたのだが……。

誤解の無いように言うが、味は悪くない。むしろ、その辺のラーメン屋に比べても何ら遜色のない出来だ。

しかし、その立地と高い評価に、どうにも期待値が上がりすぎていたらしい。

俺のラーメンあっぱれ屋。悪くはないまんぞくであった。

そうだ、宇治へ行こう

店を出て再びR307を進む。交通量の多さに辟易しながら、緩やかな登りをスローペースでこなしてゆく。

撮影:なっち氏

アドレスは宇治田原町へと変わる。その先の交差点では高速道路らしき建造物が工事中であった。どの辺りを結ぶのだろうか。

撮影:なっち氏

交差点を左に曲がり、r62へ入る。そのまま瀬田川沿いにr3を西へ。

この辺りは快走路で気持ち良い。よく宇治~琵琶湖間のワープに使用する道だ。バイクも車もびゅんびゅん走って行くのでスピードの出し過ぎには注意が必要だが。

街中まで降りてきたところで右に曲がると、なにやら観光地めいた通りに出た。もちろん、宇治の市街地である。

撮影:なっち氏

宇治に自転車でやってくるのはもう何回目だろうか。

初めて自転車で宇治へ来たのはK&MCYCLEの聖地巡礼活動だったように思う。『響け!ユーフォニアム』の第2期にかこつけて自転車で巡礼スポットを回ったのであった。

吹奏楽部で繰り広げられる群像青春劇を描いた『響け!ユーフォニアム』。その舞台は宇治である。

作中では宇治にある様々なスポットが使われている。それらの場所を実際に巡りながら作品の余韻に浸りつつ、また興味関心を深めようというのが「聖地巡礼」だ。

その後、同作のスピンオフ作品『リズと青い鳥』に引きつけられ、やはり何度かソロで、あるいは少人数のグループでこの地を訪れている。

本日は特に巡礼を目的としてはいないのだが……先に述べたように何度も訪れているせいか、宇治にくると妙な安心感がある。

とりあえず宇治橋の上で記念写真を1枚。

撮影:なっち氏

ほぼ宇治市街地全体が巡礼スポットの山であるが、この橋も作品を象徴づける場所のひとつである。

それにしても暑い。風はそれなりに涼しいのだが、日差しがきつくてじりじり焼けるような感じがする。せっかくなので茶屋で少し涼むことにした。

訪れたのはこちら。

憩和井 平等院店

憩和井 平等院店 (宇治(京阪)/カフェ)
★★★☆☆3.28 ■予算(昼):~¥999

店内に入り、メニューを開く。ちょっと涼んでお茶でも……と思っていたところ、かき氷を発見。もう夏は終わったものだと思っていたけれども。

我々がそう思ったときが夏の終わりである。そういうわけで、二人してかき氷を注文。

出てきたのがこちら。見た目はシンプルな感じだが、さて、お味のほうは。

さっそく一口。

美味い。ゼリー状のフルーツがあっさりとした甘みとなり、冷たいかき氷のよき付け合わせとなっている。その氷にかかっているのは白密。こちらも程よい甘みでおいしい。

下をすくっていくと、中から凍らせたフルーツがお披露目。

シャキシャキ感のある果物とかき氷が良く合う。

昨今の独創的かつインスタ映えするような一品とは異なる「普通」のかき氷だ。だが、それが妙においしい。この暑さもせいもあるだろうけど、それもまた甘味を味わうスパイスだ。

憩和井平等院店のあじさい氷、残暑にぴったりのまんぞくであった。

百合の間に挟まろうとする男は滅ぶべし

適度に涼をとれたところで、時刻は14時少し前。そろそろ復路につくこととした。

宇治橋の手前から復路に向けて走り出そうとしたところで、あることを思い出す。

そういえば今の時期、京阪電車と『響け!ユーフォニアム』のコラボによる等身大パネルが宇治駅に設置されているのである。

404 PAGE NOT FOUND|京阪電気鉄道株式会社
こころまちつくろう KEIHAN。京阪電気鉄道株式会社のオフィシャルWEBサイトです。

できればちょっと見ておきたい。なっち氏に訪ねると、せっかくここまで来たのだから行きましょうと承諾いただく。

宇治橋を渡り、京阪宇治駅の前で自転車を停めて駅構内へ。

入ってすぐの所に設置してあるのを確認。おお……なかよし川じゃあないか! 

宇治駅のパネルとして飾られていたのは中川夏紀と吉川優子。作中では顔を合わすと減らず口をたたき合う間柄だが、水と油のようでいて何とも仲の良いコンビである。

それぞれの名字である「中川」と「吉川」が仲良しであることをかけて「なかよし川」と呼ぶ。

ここぞとばかりに写真撮影。むふー、仲良き女子高生はとても良きものである。

KeiOSさん、間に入っちゃだめですよ

私は紳士なのでそんなことはしない。イチャコラしているJKとJKの間に入るとか○されても仕方ないですしおすし

少し離れた距離からなかよし川の尊さをかみしめる。とりあえず、ユーフォ成分を堪能することができた。

たしかなまんぞくを覚えながらその場を離れ、駅の外へ出てみると……。大きな破裂音が聞こえた。

駅周辺の人々が音のした方を向いている。誰か風船でも破裂させたのだろうかと思いつつ人々の視線を辿ると、そこには我々の自転車があった。

この気温で誰かのタイヤでもバーストしたのかねえ……ってなんじゃこりゃあああ

バーストしたのはどう見ても私のタイヤです。本当にありがとうございました。

一体なぜこんなことに……。

そういえば、車体を借りる前にK&MCYCLEから言われていたことを思い出す。

「このタイヤの太さでかつチューブレスなので、空気圧は2.5barから3barくらいで十分ですからね」と。

ちなみに今日出る前に空気を入れた際の空気圧は4bar。

あとで聞いた話だが、このタイヤでの空気圧4barは一般的なロードバイクのクリンチャータイヤで例えるなら9~10barに相当するらしい。どう考えても入れすぎである。

普段から空気圧は上限ギリギリまで入れる癖がある。それが裏目に出てしまったらしい。

加えてこの日差しによりタイヤ内の空気が膨張した結果、リムに納まりきらずタイヤが外れてしまったのだろう。

推測の域を出ないが、おそらくそういうことで間違いないと思う。

いずれにしても、走行中でなかったのが不幸中の幸いである。先日怪我したばかりだというのに。

タイヤチューブの1本でもあれば復帰できるところだが、借りたばかりの車体ということで用意していなかった。どうやら、ここでリタイアせざるを得ないようだ。

なっち氏に詫びつつ、やむなく宇治駅から輪行で帰ることにした。

というか、きちんと輪行袋を持ってきていたのが幸いした。こういう予期せぬトラブルがあっても、輪行袋さえあれば生還することができる。

誰が何といおうと、輪行袋はどんなときでも必ず携行しようとあらためて心に決めた。

ディスクフレームの輪行は初めてである。ローターカバーとパッドスペーサーは事前に準備していた。スルーアスクルタイプのエンド金具も持参済み。少し手間取りながらも、なんとか輪行袋に詰めることができた。

そういえば30年以上も京阪沿線の住民をしていたけれど、宇治駅で乗車するのは初めてだな……。ちなみに、この宇治駅ホームも『響け!ユーフォニアム』の巡礼スポットである。というか京阪めっちゃ映ってるしね、あの作品。

なかよし川の間には入っていなかったけど、土留め色をした私のやましい心を百合の神様が察知してキレた結果、タイヤがバーストしたのだろう。

それならまあ諦めもつくか。そんなことを思いつつ、本日のライドは終了となった。

結びに代えて

思いがけず、グラベルロードでディスクブレーキとチューブレスを体験できたライドとなった。

思っていた以上に乗り心地が良く、スピードもそれなりに出る車体だ。坂は弱いと思っていたが、ギア比のおかげで足は軽い。これなら多少斜度がある場所でもなんとかなるだろう。とはいえ車体の重さがネックなので、総合力としてはトントンといったところか。

つばめが戻ってくるまでのあいだ、クロスバイクとの2台体制となりそうだ。しばらくはこの車体に慣れるようにしたいところである。

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