夏の終わりをキムラ先輩と梨氷で締めるライド

自転車

前書き

9月に入り、朝夕が幾分過ごしやすくなってきた日のこと。

夏ももう終わりだなと思いながら、ひとつやり残していることを思い出した。

麺屋NOROMAでのキムラ先輩である。

キムラ先輩とは夏限定メニューのまぜそば。詳細は前回訪問時の記事を参照して欲しい。

夏のあいだにもう一度くらい食べに行こうと思っていたのだが、コロナ禍の影響のせいか、麺屋NOROMAは7月から休業していた。

今年はもう無理かもしれん……と思っていたら、9月1日から営業を再開したとのこと。例年9月中はまだキムラ先輩を提供していると聞く。人員不足での再開ということで通常通りというわけにはいかないかもしれないが、ワンチャン望みをかけて行く価値はある。

コレを食べなければ夏は始まらぬ。そして、コレを食べなければ夏を終えられぬ。

前回訪問時と同じくふぃぼなっち氏(@nacci_contact)を連れて、夏の終わりを飾るライドへと繰り出すのであった。

どこが夏の終わりなのか小一時間問い詰めたい

2022年9月4日日曜日

午前6時半に起床。

起きてすぐに、微妙な体調不良を感じる。たぶん、前日に少し飲み過ぎたせいだろう。ライド前には酒量を控えねばと反省の念を抱く。もう何年も同じ反省をしているけれど。

先日の事故以来、無理なライドは厳禁と己に誓っているのだが……。あらためて、自重しなければならぬ。しかし。走る分には問題のないコンディションでもある。

無理せず行こう。そう思い8時前に家を出た。

集合場所はいつもと同じ、清滝峠すぐ近くのセブンイレブンである。

淀川沿いを走り、城北公園通に合流。R1に入って北上し、途中で京阪本線に沿って走り、R163に接続する。もう何度となく通ったルートだ。

バルゴのシャカのように目をつぶっていてもたどり着けるだろう(無理)。

集合時刻ほぼちょうどに到着すると、既になっち氏の姿があった。

撮影:なっち氏

なんと、今日はいつものロードバイクでは無く、通勤号のグラベルロードでやってきてくれた(棒読み)。

前日辺りに「通勤号で来てくれても良いのよ……」と言ったのは私である。自分がクロスバイクなので道連れにと思ったのだが、期待を裏切らないお人だ。

事前に断りを入れて持ち上げてみたところ、ゆうに20kg近くはありそうな感じ。これで今から清滝峠を登ろうというその心意気や良し。もはや修行ならぬ苦行である。300回以上登っているなっち氏ならそれもまたありだと思う。うんうん、それもまたアイカツだね!

朝食を食べていなかったので、少し補給。とはいえ約2時間後には昼食である。そうなるとこういうものでカロリーを摂取するわけだ。

準備を済ませて、いざ出発。まずは清滝峠のスタート地点へ。

撮影:なっち氏

既に日差しがきつい。互いにロードバイクではないので、ゆるポタペースで登ってゆく。

そう、ゆるポタペースなのである。しかし、どうにも登っていてしんどいと感じる。思えば清滝峠を登るのも2カ月ぶりか。

なっち氏ほどではないが私も150回程度は登っている。コース上の斜度や路面状況の機微はもはや熟知している。けれども、2カ月も間が空くと妙に辛い。単純に日差しと気温のせいだと思うが……。

葛篭折れへ入るころには、なっち氏の背中が少しずつ遠ざかるのを追いかける格好になってしまった。そのグラベルロードで、しかもフラットペダルだというのに。流石である。

ゼーハー言いながらなんとか頂上にたどり着く。ゆるポタペースなのに全力疾走した気分だ。もはや食欲は消え失せた。

ここから先は大した登りもない。走っているうちに疲労も解消されてゆくだろう。休憩もそこそこに奈良方面へと下る。

通称「裏清滝」と呼ばれる奈良側のダウンヒルをゆっくりとこなす。事故以来、ちょっとしたダウンヒルでもスピードを落とすことが増えた。ヒルクライムほど同行者との差がつくわけでもないので、それで良いと思う。

さて、普段ならR163をそのまま東に向かうか、あるいは少し北側を進んで鳥谷池から精華町のほうを経由するのだが、今回は少しルートを変えてみた。

下ってすぐの交差点でR163からR168に入り、少し進んで左折。すると広々とした道に出る。「ならやま大通り」と呼ばれる道路である。

生駒から奈良市内を結ぶその道路は、途中で片道2車線となり、それなりに走りやすい。多少アップダウンがあるものの、生駒側からは基本的に下り基調で進むことができる。

のんびりと走っていても、それなりにスピードが乗ってくる。普段あまり走ることの無い道なので、新鮮な気分だ。

しかし、遮るものがないという点がこの季節には少しマイナスかもしれない。広がる青空から降り注ぐ直射日光がじわじわとダメージを与えてくる。もう9月だというのに、暑い。

まだスタート地点から20kmも進んでいないが、互いにボトルの水が尽きそうだ。たまらずコンビニに避難する。

これは完全に夏のライドだ……お昼前だというのに、アイスに手を出してしまう。

目的地までの行程は大したことないのだが。過たず、十分な休憩をモットーに進もう。

休憩していると、なっち氏が荷物から何やら取り出して私に手渡す。

撮影:なっち氏

ほう、これはなんとも可愛らしい缶バッジではないか。犬鳴山温泉の「温泉むすめ」、犬鳴山命ちゃんである。

なお、「温泉むすめ」の詳細は公式HPを参照されたし。

温泉むすめ公式サイト
「温泉むすめ」は日本全国の温泉をモチーフにしたキャラクターと声を担当する声優たちが、全国の温泉地を盛り上げるべく、歌と踊りで人々に“笑顔と癒し”を与える「アイドル活動」を行う次元を超えたプロジェクト

修行を通じて癒やし能力を習得したという、犬好きの温泉むすめである。ふむ、犬好きの私とは馬が合いそうだ。片目が髪に隠れている様子とか犬耳とかとてもイエスだね。

こ、これは可愛い犬耳っ娘です!

あれ、てっきりつばめと同じく怒られるのかと思っていたのだが

つばめちゃんもなんだかんだでヲタクの血が流れているので、あれはただの照れ隠しです! こんな可愛い娘を邪険にする人なんていませんよ~

大阪の温泉むすめはこの犬鳴山命ちゃんだけのようだ。確かに大阪で温泉ってあまり聞かないもんな……。犬鳴山温泉すら知名度が低いような気がする。

なっち氏とは以前にも串本行きのエクストリームライドにおいて、南紀勝浦温泉の温泉むすめ、南紀勝浦樹紀ちゃんのご挨拶に訪れたことがある。

このときは何も買わなかったが(観光案内所の人から那智黒飴とステッカーをもらった)、ちょっと気になってきたかも。こういう巡礼ライドもまたやりたいと思う。

缶バッジを大事にしまい、再び出発。

適度なアップダウンを繰り返して5kmほど。

奈良市街地に突入。可住地面積が全国でワースト1の奈良県だが、流石に奈良市はそれなりに街である。

やすらぎの道と呼ばれる道路を進み、r122との交差点を右に曲がる。妙なルートを取ってしまったが、そこからr754に出れば店はもう目の前だ。

さて、行列はいかほどか。

キムラ先輩、もう腹パンっす(麺屋NOROMA)

11時半少し前に、店の前へ到着。

麺屋NOROMA

麺屋NOROMA (京終/ラーメン)
★★★☆☆3.75 ■予算(夜):¥1,000~¥1,999

裏手にある駐車場の隅に自転車を停めて、最後尾に並ぶ。

開店5分ほど前で行列は20人ほど。これでも日曜日では少ない方である。

開店後、まず10数名が案内される。我々は2週目のようだ。とはいえ、ラーメン屋は回転が速い。しかも待っている間にメニューを聞きに来てくれるので、着席すればそれほど待たされずに食べることができる。

メニューを見てキムラ先輩を確認し、まだ出していることに一安心。

キムラ先輩と、追い飯に使うご飯ミニサイズを注文する。「辛いですけど大丈夫ですか?」との確認に「大丈夫だ、問題ない」と心の声で返す。……いやちゃんと「大丈夫です」って言ったよ?

辛いのは苦手だが(本当に苦手)、キムラ先輩は食べずにはいられない。もうかれこれ3回目だ、なんとかなるだろう。

12時くらいになって店内へ案内される。カウンターに座ると、ほどなくして目当ての品が出てきた。

太く切ったネギ、サイコロ状のチャーシューとレアチャーシュー、味玉、そしてキムチで覆われたこのビジュアル。3回目ともなれば、「これだよこれ」と常連のような顔で丼の到着を歓迎する。

先輩お久しぶりっすと挨拶しながら、少しばかり麺をまぜまぜして、一口。

やはり美味い。冷たくコシのある麺にラー油とニンニクの香りが混ざり合い、何とも言えぬ旨味があふれ出す。

チャーシューとキムチを一緒に絡めながら食べると、えもいわれぬジャンキーさが表出する。途中でネギを適度につまみながらスッキリさせる感じ。そのループが幸福につながる。

しかし、食べ進めてゆくと徐々にスタッフの言う辛さが主張し始める。キムラ先輩の本領発揮か、なかなかの辛さで口の中が軽くやけどする。辛いのが苦手な私でもなんとか許容範囲なレベルだ。

それにしても……。過去2回はぺろっと食べきったこのキムラ先輩、今日に限ってなぜかその量がボディーブローのように効いてくる。ちなみにキムラ先輩はデフォで大盛り。通常サイズは「キムラ君」になる。

おそらく、最初に登った清滝峠での疲労感がここで邪魔をしているのだろう。疲れすぎると食欲が失せるというアレだ。お残しは己に禁じているので、なんとしても食べきらねばならぬ。

ゆっくりペースで食べきり、追い飯をダイブさせずに残った汁を軽く白米へかけながら食す。

うぷ……キムラ先輩マジパネぇっす。けれども美味しかった。来年もまた会おう。

麺屋NOROMAのキムラ先輩。量も味も辛さもパネぇまんぞくであった。

どこが夏の終わりなのかむしろ十時間問い詰めたい

店を出ると、待ち人数は10人程度。再開直後だからか、やはり少ない。まあ、いずれすぐ戻るだろうけれども。

北上してJR奈良駅の手前を左に曲がり、みやと通りと呼ばれる道を上ってゆく。今年5月に麺屋NOROMAを訪問した際にも通った道だ。

途中、平城京の敷地を突っ切る。

いつも思うが、平城京の敷地内になぜ近鉄が線路を敷設しているのか。調べてみたところ、思いのほか複雑な事情があるようだ。

平城京跡を突っ切る近鉄奈良線は、近鉄の前身となる大阪電気軌道が1914年に建設したものである。だが、実は当初から平城京跡地をぶち抜いていたわけではない。

「近鉄よりも794うぐいす平城京のほうが古いじゃねーか何言ってんだテメー」。確かにそのとおりである。

しかし当時、確かに近鉄奈良線は平城京跡地を避けるようにして線路を敷設していた。大和西大寺駅から奈良駅までの線路が南に曲がっていることもその証だ。

要は、線路を敷設した1914年には平城京跡地の範囲が今よりも狭いと思われていたのである。

だが、その後の調査によって実は平城京跡地の範囲がずっと広大であったことが判明する。その範囲には既に近鉄奈良線が走っており、しかも敷地のほぼど真ん中で南北を分断しているという状態だった。

その後、平城京が世界遺産に登録されたこともあり、奈良県・奈良市は近鉄奈良線の移設を打診するよう近鉄と協議をしているようだ。

けれども実際に移設するとなると、平城京跡のすぐ近くにある大和西大寺駅や新大宮駅の移設も可能性として浮上してくる。

近鉄にとっては重要な結節点である大和西大寺駅。その移設は一筋縄ではいかないだろう。駅の高架化という選択肢も、行政と近鉄との間で意見に隔たりがあるようだ。一方、平城京跡の区域には地下鉄を通すことが禁じられている。つまり、妥協点が見いだせていない。

両者の折り合いが着くのはいつの日か。平城京のすぐ側を走る近鉄の様子はそれなりにシュールなので気に入っているのだが。

夏と言った感じの空が広がる。

難なく、ゆるやかな下り基調で木津川市まで戻ってくる。以前にも一度通っているが、意外と使いやすいルートのようだ。

学研都市線に並走する形でどんどん北へ進み、やがて精華町に入る。

そのまま接続するr751をさらに北上。JR祝園駅、近鉄新祝園駅の前で左折する。

途中、精華町役場の前を通り過ぎる。なかなか立派な外観だ。

そこからr22、山手幹線と呼ばれる道路へ。ここは初めて通る道だ。

事前に調べていたとおり、道が綺麗で車線も広い。小さなアップダウンが連続して押し寄せるものの、走りやすい。

けれども快適さとは裏腹に、ボトルの水はどんどん失われてゆく。たまらず道沿いのコンビニへ避難。

先ほどの昼食時にかなりの量の水を飲んでいたはずなのだが……。やはり、暑さをなめてはいけない。500mlの清涼飲料水が秒で流し込まれてゆく。

休憩がてらツイッターを開きながら、この日開催されているThePEAKSの様子を確認する。

The PEAKS アーカイブ - longridefan.com
tatts & 4126のコンビが主催するロングライドを中心として自転車大好きなサイクル仲間と走行会やライドイベントを楽しんだり、情報交換をしていくコミュニティです。

今回開催されるラウンド11奈良吉野は、走行距離191km、獲得標高4,664mのコースを制限時間12時間で走破することを求められる、なんとも坂バカ感溢れる舞台である。

この日、私の周りでは響珈琲のマスター(@hibikicoffee)と、おもちっこ氏(@noyuyuya)がエントリーしていた。

事前に試走していたおもち氏の話では、今回のコースはそのスペックはもちろんのこと、路面状況の悪さが気になるとのこと(実際、この日は落車が多く、完走率は歴代2位の低さだったという)。

完走に向けて応援しているが、それ以上に怪我なく無事に帰還して欲しいと願う。もちろん、それは我々のライドについても同じ事である。

梨氷が美味い→まだ夏だった(走井餅老舗)

再び出発。同志社大学の前を通り過ぎてさらに進み、やがて松井山手の辺りにやってくる。

八幡市に突入し、摂南大学のある交差点を北へ。1号線を跨いでさらに進んでゆくと、目当ての店はかなり近づいてくる。

と、ここでなっち氏から少し寄り道したいとの申し出が。もう店まで1kmもないが、何か寄りたい場所があるようだ。

彼の先導で進んでゆくと、住宅地にひとつの神社が佇んでいた。

ホーム | 二宮忠八創建 飛行神社公式サイト

飛行神社。空の神である饒速日命(にぎはやひのみこと)と、航空事故の犠牲者を祀る神社である。

日本で初めて動力付きの模型飛行実験に成功した二宮忠八が、事故犠牲者の慰霊を目的として創建したものらしい。

ステンレス製の鳥居や古代ギリシャの神殿を思わせる拝殿が面白い。奥には二宮忠八や航空機に関する資料、模型などを転じている資料館も併設されている。

撮影:なっち氏
撮影:なっち氏
撮影:なっち氏

私はむかし八幡市に住んでいたのだが、こんな神社があるとは知らなかった。

せっかくなので拝殿で手を合わせる。

飛行機と自転車。2つの機械は明らかに異なるものだが、「人間をより早く遠くまで運ぶ乗り物」という点で共通している。

なかなか面白い神社である。次は資料館にも入ってみたいところだ。

神社を出て、京阪沿線に並走する形で西側に少し走ると、目当ての店が見えてきた。

やわた走井餅老舗

走井餅老舗 (石清水八幡宮/和菓子)
★★★☆☆3.62 ■予算(昼):¥1,000~¥1,999

八幡市あたりまで走ってきたなら、欠かせない店の1つである。今年の5月にもキムラ先輩を食した帰りに立ち寄っている。

今回は夏限定の梨氷を注文しようとやってきたわけだ。既に9月であるが、メニューを見るとまだ提供していた。迷わず二人とも梨氷を注文。

なっち氏に至っては3年くらい前からこの梨氷が気になっていたらしい。ようやく念願叶うといったところか。

涼しい店内で暑さによる疲れをほぐしていると、目当ての品が運ばれてきた。

シンプルなビジュアル。最近のかき氷は見た目に凝ったものが多いけれども、こういうのでいいんだよこういうので。

さっそく一口。

美味い。梨の風味がかき氷の冷たさと共に口の中へと広がる。

あっさりしているものだと思っていたが、なかなかどうして梨感が凄い。食べ進めても梨の味が変わることはなく、最後まで堪能できる。

付け合わせの梨は凍らせてあり、これもまた味・食感ともに良し。夏にぴったりの一品である。

ともに食していたなっち氏に感想を聞く。どうやら3年待った甲斐があったようだ。

やわた走井餅老舗の梨氷、夏の締めに相応しいまんぞくであった。

いつも安心、そう輪行袋があるからね

店を出て、帰りのルートを確かめる。

淀川サイクリングロードをまっすぐ帰るのが一番早いのだが、ちょうど昨日は雨が降っており、路面状況は芳しくないだろう。

ということでJR学研都市線に並走して清滝峠のあたりまで戻り、そこから往路と同じルートを辿って帰ることにした。

したのだが……。

めちゃくちゃ雨雲っぽい感じですね(´・ω・`)

今週は雨に対する運の悪さがひどい

どうにもここ最近、予期せぬ雨に遭遇することが多い。ゲリラ豪雨に見舞われて靴先までぐっしょりと濡れてしまったり、やむなく日傘で雨を凌がねばならなかったり。

今日は降らないと聞いていたのだけれども。雨雲レーダーを見ると進行方向に線状降水帯らしきものが出来上がっている。

濡れ鼠となって帰るのは御免蒙りたい。気温は高いのですぐに乾くとは思うが……。結局汗もかくので不快度はマシマシだろう。

最後まで自走で帰ろうと思っていたのだけど、変な拘りは持たぬ方が吉であろう。

一番近くにあるJR長尾駅から輪行で帰ることにした。

なっち氏は自走で帰るほうが明らかに近い。最後までご一緒できず申し訳ない。

本日もご一緒いただきありがとう。自宅までご安全に。

それにしても、輪行袋にもう何度覚えたか分からないありがたみを感じる。こういうとき、エスケープできる手段があるというのは大きい。

「この距離で輪行袋いらないでしょ」という反応をされたことは山ほどあるが、私からすれば想像力が足りなさすぎると言いたくなる。

複数回パンクして替えのチューブもパッチも使い切る。突然の体調不良で走れなくなる(過去に2回あった)。予期せぬ事故にあう。いずれも、誰の身にも起こりうることだ。

備えあれば憂い無しなのである。そして今日もまた、輪行袋に助けてもらったわけだ。

JRに乗車してしばらくすると、雨が付近一帯に降り始めるのを確認。

そのあとに虹がかかっているのが見えた。

撮影:なっち氏

たぶん、お互いに同じ虹を見ていたんだろう。

これもまた、夏の風景のひとつと言えるのかもしれない。

結びに代えて

キムラ先輩と梨氷を食して、私の夏はいったんの終わりを告げた(はずだ)。残暑はまだもう少し続きそうだが、気持ちの上では夏を締めくくったと言えるだろう。

それにしても、キムラ先輩に関しては完食が危うかったのがどうにも心残りである。怪我をして暫くのあいだまともに食事が出来なかったのが影響しているのか、あるいはこの暑さのせいか。

いずれにしても、胃腸の強さがサイクリストの強さでもある。徐々に戻っていけばいいのだが。

リハビリライドもこれで3回目。徐々に身体機能も戻ってきたような気がする。けれども、過信はしないほうが良いだろう。

120%の力を出して無茶なライドをするよりは、常時80%の力で無理なく走れるスタイルを確立したい。今はそんなことを思う。

その80%の力が過去の120%の力と同等になればまさに御の字。来年の夏は、そんな状態で迎えたいものである。

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