【岡山】5月のカキオコを求めて西へ【143km】

自転車

前書き

2021年の5月。コロナ禍も明けぬ中でのGWである。

GWだからといってわざわざイベントを作りたがるような性格ではない。ただ、自粛ムード一色な状況にも辟易としており、我ながら珍しく「出来る範囲でなにかやりたい……」などと考えていた。

そこで思いついたのが、ここ1年ほどの間に人気となったオンライン飲み会である。

その日のメンバーはおもち氏、かぼ氏、Shin氏、373氏、そして私の5人。

この面子で酒を嗜むのはShin氏と私しかいない。3対2なので飲み会という看板は相応しくないように感じたが、まあよかろう。

近況やこれまでのライドの思い出を肴に、酒が進む。離れていてもそれなりに飲み会感が出るものだなと、妙なところで感心した。

同時に2名以上で発話できないのは少し難点だが、それもいずれ技術の進歩で解消されるだろう。

せっかく全員揃っていたこともあり、373氏、おもち氏から次の行き先についての話が出た。

Shin氏が最後にロードバイクに乗ったのはもう半年ほど前になるという。リハビリがてら走りたいと、参加の意を示してくれた。

一方、かぼ氏は直前で予定がつかず断念。彼と最後に走ったのは昨年の11月、伊根へ行った時以来である。またそのうちご一緒したい。

リハビリのみを目的にするのは楽しくない。何かグルメ的なものを……ということで、岡山県日生のカキオコを食べに行くことにした。

大阪から岡山の日生まではR2経由でちょうど150km。途中まで輪行すれば距離の調整も自由自在だ。

ド平坦な道がずっと続くのでやや面白みに欠けるが、それでも見どころが無いわけではない。何よりも、自走で普段の生活圏を越えるというのはやはり楽しいものである。

しかし、牡蠣の定番といえば冬。もっといえば「R」の付く月、9月から4月にかけてが一番美味いといわれている。

最後にカキオコを求めてライドに繰り出したのも、冷たい風が吹き始める季節だった。

だが、一方で日生地区のカキオコは年中食べられると聞く。冷凍技術の進歩がめざましいこの時代、1年を通じて食べられないものなど基本的にないはずだ。

百聞は一見、いや一食にしかず。その噂を確かめに行こうじゃないか。

自走系サイクリストの称号は遠い

2021年5月8日 土曜日

午前4時頃に起床。

集合場所はJR西明石駅近くのコンビニである。輪行でも良かったのだが、なんとなく自走で行くことにした。

準備を済ませて、午前5時半に出発。

大阪から西明石までの距離は約55km。R2をひたすら西進するだけの簡単なお仕事だ。

淀川大橋を渡る。既に朝陽がでていた。

さっそく尼崎市に突入。

これがミ○ちゃんですか。いいえちがいます。

西宮市、芦屋市を経て、神戸市へ。

太陽はどこへやら、いつの間にか曇天が広がっている。

心なしか交通量は控えめだ。多少なりともコロナ禍の影響が出ているのかもしれない。

集合住宅の端っこ。ああいう空間が気になる。

バルコニーにしては大きすぎる気がする。共用部分だろうか。

阪神高速と併走するようにして、R2が伸びる。

須磨区に入ると……

さっそくイルカの群れがお出迎え。

そういえば須磨海浜水族園って、昔からあるのに一度も行ったことがない。海遊館や京都水族館は何度か訪れているのだが。

しばらくしてJR神戸線に合流する。

すぐそばには大阪湾。海沿いへやって来た感じが一気に強まる。

R2の景色は単調でつまらない。しかし、この区間だけはいつ走っていてもそれなりにワクワクする。

垂水区に入ると、今度は山陽電鉄本線が現れた。

山陽電鉄は阪神本線との相互直通運転、いわゆる乗り入れを行っている私鉄である。その路線は、西は網干、東は阪神本線を経て大阪梅田にまで延びている。

阪神・山陽電鉄が乗り入れをしているおかげで、大阪梅田駅から山陽姫路駅までは直通特急一本でアクセスできる。

しかも、山陽姫路駅は東海道新幹線が停車するJR姫路駅につながっている。私鉄にしては珍しく、新幹線への接続がスムーズなのだ。

それなりに便利な鉄道路線であるとは思うのだが……いかんせん、JR神戸線と併走しているせいか、私の中では存在感が薄い。

何せJR神戸線のスーパークレイジーリミテッドエクスプレス、新快速が異常なまでに速いので、使うメリットを感じないのである。

とはいえ、裏を返せばJRを使わなくても大阪から姫路や網干まで行ける手段のひとつが、この山陽電鉄なのだ。

そういう「使うメリットを感じない」鉄道もまた、どこか心惹かれるものがある。

銀と赤に彩られた車体も、どことなくレトロさを感じて良い。機会があれば一度のんびりと乗車してみたいものだ。

さらに西へ進むと、明石海峡大橋の姿が。十分に間に合うペースだったので、少し立ち寄ることにした。

曇り空のもと、淡路島がはっきりと見えた。

この橋も自転車で渡れるようにしてくれると面白いのだが……。

ちなみに淡路島の南端と四国を結ぶ鳴門海峡大橋には、自転車通行を可能にしようというプラン、自転車道路構想がある。

神戸新聞NEXT|総合|淡路と四国、自転車で行き来 大鳴門橋サイクリングロード実現へ
 大鳴門橋のサイクリングロード敷設に向けて安全性を検証してきた兵庫県は25日、橋の下部に専用道を新設すれば自転車が安全に通行でき、橋の強度や耐風安定性にも問題な

既に橋の強度や耐風安定性について、強度的に問題ないという試験結果が出ている。その後兵庫県が自転車道の敷設に向けて構想を設計し始めたと聞くが……。

鳴門海峡大橋に自転車道が敷設されると、大阪から四国まで鉄道を使わずにアクセスできるようになる。ぜひとも実現して欲しいものだ。

再び出発。明石駅、西明石駅を過ぎて、R250に入る。

予定時刻よりも30分ほど早く、集合場所のコンビニへ到着。数日前にランニングした際の影響が多少残っていたが、脚は大丈夫のようだ。

補給を済ませながら、本日の刺客を待つ。

最初にやって来たのはShin氏。

本日はリハビリと聞いていたが、安定の重装備だった。流石はランドヌールである。

「……中にだれもいませんよ?」

次にやって来たのが373氏。

「自走系サイクリスト」の称号を欲しいままにしている彼だが、今日はどうやら予定時刻に起きられず、輪行で来ていた。

ちなみに予定では六甲山系の山岳ルートを掠めながら来るつもりだったようだ。私とは自走のレベルが違う。

最後におもち氏が合流。

今日は西明石駅の近くまで車でやってきたらしい。

ハンドル周りはShin氏に負けず賑やかだった。

Shin氏にとっては半年ぶりのリハビリライドである。それを慮ってというわけではないが、ルートは全長で80km程度。グロス20km以下で進んでも日が暮れる前に帰れるよう設定していた。

のんびりと行こう。

頼れるのはいつだってあさひ

373氏を先頭に出発。R250をさらに西進する。

二見公園前を過ぎると、姫路証自転車道線なるものを発見。

ただの歩道にしか見えない。仮に走れたとしても徐行オンリーとなりそう。

ふとShin氏のほうを見る。半年ぶりとは思えぬ安定したペダリングのようだ。

幸先の良いスタートだな……などと思っていたところ、前方から声が上がる。

見れば、373氏がさっそくパンクの神様に遭遇していた。

そういえば彼のリアタイヤはだいぶ摩耗していたのを思い出す。

今日一日くらいはいけるだろうと応急処置を済ませて出発したが……大して進まぬうちに再びパンク。

まさかの二連続。タイヤはもう限界のようだ。

時刻は10時過ぎ。この時間ならどこかサイクルショップが開いているのではとスマホで検索すると、1kmほど離れたところにお店を発見した。

車体を押して歩く373の後を追い、着いたのはこちら。

サイクルベースあさひ加古川店

加古川店 | 兵庫県 | 店舗情報 | サイクルベースあさひ
サイクルベースあさひ加古川店の店舗情報です。

安定のあさひである。

あさひといえば、世間的にはママチャリが主流の店と思われがちだ。しかし、実はGIANT(ジャイアント)やBIANCHI(ビアンキ)をはじめとするスポーツバイクも扱っている。

特に、LOUIS GARNEAU(ルイガノ)及びGARNEAU(ガノー)に関しては、2017年にあさひが日本総販売代理権を取得。意外でも何でもなく、あさひはスポーツバイクの販売店なのである。

当然ながら、ロードバイク用の交換用パーツも普通に置いてある。

ここで373氏がタイヤとチューブ、そして換えのツールケースを購入。ツールケースもだいぶ劣化していたそうだが、丁度良いものがあったらしい。

無事にタイヤとチューブを交換して、コンディション・グリーンに。

よくよく考えてみると、パンクしたのがこの辺りで良かったと思う。相生や赤穂のあたりでトラブっていたら、カキオコを目前にして泣く泣く帰るはめになっていただろう……。

序盤から思わぬハプニング。それを踏まえてもなお、今回のライドがリハビリに相応しきゆるポタであることに変わりは無い。

そんなことを思っていると、お腹が空いてきた。

加古川来てかつめし食べないとかばかなのしぬの(かつめし いろはーず)

気がつけば既にお昼時である。

KeiOS、お腹が空いたわ

そうだな、俺もだ

今日は何を食べさせてくれるのかしら? カキオコのことは知っているけど、お昼のことは何も聞いていない

そうだな、俺も何も聞かされていない

……

……ナニモキカサレテイナイ

そうねえ、何も考えていないのだから、何も聞かされるわけないわよねえ

ニッコリ笑いながらBlack incを向けられる。

やめろ、ここで乗り手の私を倒してしまってはカキオコが食べられなくなるぞ!

「チッ」という舌打ちとともにBlack incを引っ込める我が愛車。

この日のプランでは16時くらいにカキオコを食べるつもりだったので、昼食のことは何も考えていなかった。

そこへShin氏から、せっかく加古川近くまで来ているのでかつめしでもどうでしょうとの提案が。

なお我が愛車へ「旅先のメシにはこういうサプライズがあるから楽しいんだ」などと言おうものならムッコロサレル気がするので黙っておく。

r383を北上してR2に合流し、JR加古川駅を目指す。なかなかに交通量が多い。

373氏のタイヤは問題ないようだ。多少様子を見ながら流していると、JR加古川駅前の商店街に到着。

加古川駅周辺にはかつめしを扱っている店がいくつも存在する。しかし、今回は行くべき店を決めていた。

かつめし いろはーず

かつめし いろはーず (加古川/郷土料理(その他))
★★★☆☆3.52 ■予算(夜):¥1,000~¥1,999
撮影:おもち氏

かつめしが食べられるお店のなかでも1、2を争う有名処ではなかろうか。かくいう私もかれこれ3回ほど食べに来ている。

このお店ではかつめしに3種類のソースをかけることができる。

ソースは赤、白、緑の3色。

撮影:おもち氏

赤は昔ながらの味とのことなので、デミグラスソースだろう。白はホワイトソースがベース。

そして緑にはほうれん草やバジルが使われており、辛みが効いている。

なお1~3色の間で値段に変わりは無い。また、緑は辛さを3段階で調整できるので、辛いのが苦手な人でも安心だ。

というわけで、早速かつめしを――

だめよKeiOS、他のメニューにしなさい

え、ここまで来てかつめし食べないとか俺ばかなのしぬの?

ついこの前にもかつめし食べたじゃない

ふむ、そういえばそうだったような気もする

せっかくの機会だというのに同じものを食べようとするとかばかなのしぬの?

おいしいものは基本いくらでもリピートできる鈍い舌の持ち主だが、愛車にジト目で見られては仕方あるまい。

しかし、かつめし以外のメニューなどあるのだろうか……と思っていたら、「チーズとんかつ」なるものを発見。

久しくとんかつを食べていない……などと思っていたこともあり、こちらを注文する。

しばらくして、出てきたのがこちら。

なんともいえぬB級なビジュアル、だがそれがいい。とんかつであることを除けば、かつめしとの違いはない。だがそれもいい。

いざ、実食。

美味い。揚げたてのとんかつにデミグラスソース、そしてごはん。この組み合わせが不味いわけが無かろう。そこにチーズが加わり、素晴らしきB級洋食のハーモニーが生み出される。

基本、かつめしと同じなんだよなあ。そこに何のカツをのせるかなんだよなあ。その意味ではどのメニューも「かつめしアレンジ」の域を出ないのだけど、カツの違いだけでこうもバリエーションを生み出せるのはずるい気がする。

たいして走っていないはずなのに、大盛りをペロリと平らげてしまった。世の中あらゆる美食があれど、安心できる味ほど強いものはない。

かつめし いろはーず、たしかなまんぞくであった。

レジにて支払時に、かつめしちゃんのグッズが並んでいるのを目撃。

かつめしちゃんとは加古川市及びかつめしを応援する、謎の少女のことである。

かつめしちゃん
加古川応援!かつめしちゃん

かつめしや加古川に関する話題を呟くとかなりの確率で「いいね」が付くとか付かないとか。緑のツインテールにかつめしを載せたビジュアルがなんとも可愛らしい。

キーホルダーならサドルレールにかけられる。これは購入一択では。

私に他の女を載せるとかどういう神経をしているのかしら

デスヨネー

うちの娘は人見知りなので。かつめしちゃん、また次の機会に。

曇天を往く

お腹も満足したところで、出発。再びR250を西に進む。

加古川リバーを渡る。大きな川の向こうはまだ兵庫県だ。

東西に長いとよく言われるのは静岡県だが、兵庫県もたいがいである。東西に長く、南は瀬戸内海、北は日本海に面している。

高砂市に突入。工場地帯に近いせいか、鉄塔が多い。

道なりに進むと、再び山陽電鉄が見えた。こちらはだいぶレトロな雰囲気の車両である。

姫路市に入り、さらに西進。

街のいたるところに、普段見慣れない鉄塔が並ぶ。

これは環境調和型鉄塔のひとつだ。姫路市街にはこのデザインの鉄塔が多い。

環境調和型鉄塔とは、街の景観などに配慮したデザインの鉄塔を指す。その形は多種多様で、いずれも格子状の鉄塔とは異なる形状をしている。

しかし、普通の鉄塔を見慣れているせいか、この造形はぜんぜん環境に調和していない気がする。

かくいう私は少しばかり巨大恐怖症(メガロフォビア)の気がある。開けた土地や山々の間に突然こんな鉄塔が出てきたら、気を失って落車するかもしれない。

不気味だ……。

兵庫県の南側を走っていると、川が多いことに気がつく。

集合場所からここまで、加古川、天川、市川、夢前川の4つを越えている。この先さらに揖保川があり、赤穂市を流れる千種川へと続く。

川とは境界であり、橋はその境界を越えるためのものである――などというと大げさかもしれないが。橋を渡ると別の場所へ踏み込んだ気分になるのは、そういうことを無意識に感じ取っているのかもしれない。

ちなみに大阪には全てを押し流すグレートリバーこと淀川と、修羅の国との境界線である大和川である。どちらも川を越えると大阪ではない別の国へ行くような気分になるが……おや、誰か来た(ry

ふう、死ぬかと思ったぜ。

たつの市に突入。

山間の道という印象だが、向こうに見える山を登るわけではない。

しばらくすると海沿いへ。

そして道の駅みつに到着。

甘いものが食べたいと愛車がせがむので、仕方なくカロリー補給として「しおかぜバニラ」なるソフトクリームを購入。

ふええなにこれ甘いよう……。

ほのかな塩分のせいで、余計に甘く感じる。不味いわけではないのだが、これならストロベリーあたりにしておいたほうが良かったかもしれない。

キイロイトリの胃は四次元ポケットらしい。

撮影:おもち氏

流石、「カロリーオーバー」を座右のメイトする主の相棒だ。

道の駅みつから目的地までは約30km。途中2箇所ほど坂があるものの、そう大したことはない。大して疲れてもいなかったので、休憩もそこそこに出発した。

入り組んだ地形に、家。そして多くの船が並ぶ。

伊根の舟屋とは似て非なる、けれどもどこか印象に残る景色だ。

相生市に突入。

相生といえばペーロンだが、一度も見たことがない。

ペーロンとは競漕のことである。その発祥は紀元前の中国にまで遡り、日本に伝わったのは17世紀頃だといわれている。

相生市では毎年5月の最終日曜日に「相生ペーロン祭」が開催される。競漕や陸上パレードのほか、同日には数千発の花火が上がるようだ。

ちなみにペーロンの読みは「白龍」(パイロン)の中国語がなまったものであるらしい。

そんなペーロンで有名な相生市であるが、個人的には内海の向こうに見える発電所と、造船所らしき一帯のほうが気に掛かる。

クレーン良いよね……。

巨大恐怖症(メガロフォビア)がどうとか言っているけど、怖いもの見たさという感情には抗えない。

しかし、めちゃくちゃペーロン推しだな。

と思ったら道の駅までペーロンである。

その名もあいおい白龍(ペーロン)城。

なぜこの道の駅だけ中国っぽいのだろうと思っていたけど、先に述べたペーロンの起源を思うと至極当然のことなのかもしれない。まあ、正直ネタっぽくはあるのだが。

海沿いを離れ、ようやく今回最初の登りを迎える。この道は交通量が多いので、あまり無理をしたくない。

373氏とおもち氏が先行する。

おもち氏、クリートがおかしくなったとか言うわりには、普通にすいすい登ってるな……そういう高度な情報戦はいらないんだぜ。

半年ぶりのロードバイクとなるShin氏の後ろに付き、互いにマイペースで登り切った。

下った先は赤穂市。新快速で来られる最西端の地でもある。

牡蠣といえば日生のイメージが強いものの、実は赤穂も牡蠣小屋が多いらしい。

特に坂越のあたりは『坂越のかき』と呼ばれる養殖牡蠣の生産地であるとともに、伝統的な建造物が今もなお残る場所のようだ。

赤穂市外を突っ切って、岡山県との境界に臨む。

最後の坂だ。先頭を走る373氏と喋りながらのんびり登る。

……などと思っていたら後ろからおもち氏が颯爽と抜き去っていく。どうやら我々の背後で気配を隠していたようだ。

途中まで食い下がろうとしたが、流石にもう追いつくだけの気力がなかった。クリートがダメになったとか絶対嘘でしょ……。

というか、カキオコを食べる前に余計な体力を使ってしまった気がする。

半年ぶりと宣うていたShin氏もマイペースで登り切る。流石はランドヌール、再びブルベに出走する日もそう遠くないはず。

ここから先は岡山県。後はパレードランだ。

冬以外のカキオコも美味いもんだ(タマちゃん)

峠を下る。そのすぐ先に、今回の目的地があった。

タマちゃん (寒河/お好み焼き)
★★★☆☆3.73 ■予算(夜):¥1,000~¥1,999

民家の並ぶ一帯に突然現れるのぼり。

住宅の敷地内に増設して設けた店のようだ。ロードバイク4台を敷地内へ停めさせてもらう。

多いときは数時間待ちで警備員も動員されていると聞くので、多少なりとも待つ覚悟はしていたのだが……。今日この日に限っては外に誰もいなかった。

状況が状況だけに当然といえるかもしれない。少し複雑な気分だが。

いざ入店。我々の他に客は2組ほど。

案内されるままに着席し、さっそくメニューを開く。

おもち氏とShin氏はカキオコの丞、373氏と私はカキ豚の丞を注文。

タマちゃんからJR寒河駅は歩いて移動できる距離である。ならばビールを注文しない手はあるまい。Shin氏と私はためらいなく生中をオーダーした。

先に運ばれてきたドリンクでもって、今日のライドを締める。乾杯!

撮影:おもち氏

ああ、ビールが美味い。

最後の峠で余計な汗をかいたせいか、余計に上手く感じる。などと言おうものならおもち氏がドヤ顔しそうなので黙っておく。

今日のライドの話題に花を咲かせていると、スタッフが焼き上がったカキオコを鉄板に載せてくれた。

ここのカキオコはソースと岩塩のハーフになっている。ソースはイメージしやすいが、岩塩というのははじめてだ。

いざ、実食。まずはソースのついた方から。

美味い。お好み焼きのホクホクとした食感に、牡蠣のプリプリとした歯触りが混ざり合う。そして噛む度に、独特の磯の香りが広がる。

続けて、岩塩のほうも一口。

こちらも美味い。シンプルな塩味、それは牡蠣の味をもっともストレートに楽しめる味付けかもしれない。カリカリに焼かれた表面の食感もグッドだ。

たまらず生中を追加オーダー。うーむ、ビールとの相性もばつぐんだ!

それにしても、この牡蠣。「R」の付く月ではないのというのに、なんとも言えぬ美味さがある。本当にこれが旬を過ぎた牡蠣なのか?

店によって牡蠣に大きな違いがあるとも思えないのだが……しかし、これは行列ができるのも頷ける。

さくっと完食。こんな状況下ではあるが、待ち時間ゼロでこの味を楽しめたのは或る意味で正解といえよう。

タマちゃん、たしかなまんぞくであった。

帰りはJR寒河駅から輪行で。

播州赤穂駅で新快速に乗り換え、無事に大阪へ戻っていった。

結びに代えて

「牡蠣は『R』のつく月に食べるべし」確かにその通りなのだろう。

しかし、今やカキオコは年中楽しめるものとなったようだ。少なくとも5月に食べたそのカキオコは、強く印象に残る味となった。

でもまあ、何となく冬に食べたいという気持ちも強いんだよな……。これはもう刷り込みとしか言いようがない。

いずれにせよ、時期を選ばずに食べられることが分かっただけでもしめたものだ。ライドの選択肢が高まる。

次に訪れるのは冬かそれ以外か。その頃には今の状況も好転していると良いのだが。

参考URL
https://www.city.aioi.lg.jp/site/pe-ron/

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