破損したロードバイクを修復する(その3(最終)カスタムペイント)

自転車

前書き

ここまで、ロードバイクのフレームが破損したときの状況、そして専門業者によるフレーム補修の経緯を書き記した。

カーボンフレームそのものの補修は非常に満足のいく結果となった。

しかし、むき出しのカーボン樹脂は紫外線や水分に晒されると強度を失ってしまう。そのため、補修は再ペイントとセットで行う必要がある。

このペイントをどうするか。

元のデザインに限りなく近い形で塗り直してもらうか、あるいはフレーム全体のカラーデザインを変更――つまりカスタムペイントに舵を切るか。

今回はそのカスタムペイントについて記し、フレーム補修に関する記事の締めくくりとしたい。

元のデザインか、カスタムペイントか

K&MCYCLE(現Backyard)へ補修についての相談を始めた当初から、ずっと悩んでいたことがある。

それは、フレームのペイントをどうするか。

我が愛車、燕雲のフレームはLAPIERREのフラグシップモデルXELIUSの2017年度モデルだ。フランスのプロチームFDJの選手、ティボー・ピノの限定カラー仕様である。

当時、その奇抜なモザイク状のデザインと塗り分けられた青色の爽やかな雰囲気に魅了され、購入を決意した。なお、購入時の経緯はこちらの記事が詳しい。

このデザインには並々ならぬ愛着がある。しかし、カラーやデザインが複雑であるため、元の通りに塗り直しができるのかどうかが気がかりであった。

塗装の依頼は、アトリエピノキオへお願いすることを決めていた。

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同工房によるカスタムペイントの実物を過去にいくつも拝見しており、その仕事が超一流であることは疑いようがない。

以前に工房へ直接訪問した際には、代表者のペイントに対する姿勢や人柄に感じ入ったものである。ペイントについては安心してお任せできるはずだ。

そのアトリエピノキオへ聞いてみたところ、元のデザインの通りに塗り直しすることは可能との回答があった。こんなデザインでも再現できるのか、すごい。

ならばぜひ元のデザインで……と思ったのだが、迷いがあった。

あれだけ気に入っていたピノカラーのモデルではあるが、本当にそのまま戻すことが最良の選択なのだろうか。

そう思うのは、ひとえにアトリエピノキオが手がけたカスタムペイントの数々を目の当たりにしていたからだ。

アトリエピノキオによるデザインオーダー

アトリエピノキオによるカスタムペイント、その内容についてはBackyardの記事が詳しく紹介している。

自転車のデザインならおまかせ "アトリエ・キノピオ"探訪レポート
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私の周りのサイクリストにも、アトリエピノキオのカスタムペイントをオーダーした人が何人かおり、そのフレームを実際に目にしていた。

どのフレームにも、乗り手のイメージを具現化したデザインと、独創的な配色を通じて、オンリーワンの存在感が表れている。

それはフレームメーカーの側があらかじめブランドの価値を乗せて広告するものとは全く対照的だ。

世界にたった一台の、そのサイクリストにだけの価値を提供してくれる。それがアトリエピノキオのカスタムペイントなのである。

ピノカラーのデザインには愛着があるが、デザインそのものはLAPIERREから「与えられた」ものである。価値創造の主体はメーカー側にあり、それを受容しているのだという意識は微かに残る。

(誤解の無いように申し添えるが、ブランドの魅力というのはそういうものである。メーカーが価値創造したフレームにサイクリストが魅力を感じ欲するというのは、当然にしてある姿だ)。

そして、私以外にもこのデザインの車体に乗っている人がいる。

私のなかでの燕雲はたったひとつである。であるならば、フレームもまたこの世にひとつだけのものでなければならない。そう考えるようになった。

燕雲だけの、そして自身だけのデザインが何かあるのではないか。

もし、それを具現化してもらうことが出来たら、そのときこそ燕雲が既存のフレームデザインから離れて、私自身が抱くイメージを逆説的に表出する唯一無二の車体となるのではないか。

私だけの、最高の一台を見てみたい。

そう思ったとき、カスタムペイントの依頼を決めた。

デザインの相談

どのようにオーダーするのか

カスタムペイントの進め方は、依頼先によって様々であろう。

私が依頼したアトリエピノキオの場合は、次のような感じである。

○先にこちらからざっくりとしたイメージを伝える

→デザイナーがなんか良い形に具現化した案を提示してくれる

そんだけ……? うむ、大雑把に言えばそんだけである。

もっと細かなオーダーとか、具体的なデザインラフとか出す必要があるのでは……と思う人もいるだろう。

しかし、よく考えてみて欲しい。最初から既に確固たるイメージ案を持っている人がどれだけいるだろうか。ほとんどの人はイメージの全体像はおろか、作成のとっかかりすら掴むことができないのではないかと思う。

よしんば具体的なイメージ案を持っていたとしても、その案で本当に胸をはってお願いしたいといえるだろうか。よほど自身のデザインセンスに自信がない限り、己のイメージ案が最高の一作になるとはとても思えないはずである。

では、どうするのか。

絶対に譲れないポイントや、必ず含めて欲しい色、或いは避けて欲しい条件などを書き出し、時にはモチーフになりそうな写真を添えて伝えれば良いのである。そうすれば、良い形に具現化したものを提案していただける。

デザインのご担当者は、この「良い形に具現化」するセンスが素晴らしい。特定のワードひとつをとっても、なかなか思いつかないような解釈で非常にクールなデザイン案を提示してくれる。

そのため、デザインに自信がないという人も安心してオーダーができる。依頼側に必要なものはセンスではなく、「これだ!」という具現化したいものを箇条書きで、あるいは単語で伝えることだ。

私が伝えたのは、大きく分けて次の3つである。

①現在のカラーのイメージを大事にして欲しい
②青色をメインに
③イメージ画も少し参考に

①は現在のフレームのデザインの特徴であるモザイク柄を取り入れてもらうようにお願いした。

しかし、元のデザインそのままに戻して欲しいわけではない。そのため、あえてこのモザイク柄を崩しつつ現在のフレームのイメージが再現できるならばそのようにお願いしたい、と付け加えた。

②は色の指定である。青色をメインとして、下地に白を入れてもらうことにした。また、下地に黒や別の色あいを加えることは差し支えない旨をお伝えした。ただし、暖色系がメインとなるのはNGであることを条件とした。

③はつばめのイメージイラストをそのまま送り、その名前を伝えると共に、モチーフとして使ってもらうようお願いした。ちなみに鳥の燕の腹部は白だ。②で下地を白にしてほしいとお願いしたのはそのためである。

ただし、このイメージイラストはカスタムペイント前のデザインから起こしたものだ。従って、イメージイラストと完全に合致するのは元のデザイン以外にあり得ない。そのため、このイメージイラストは参考としてもらうことを補記した。

その他、次のような事柄をお伝えした。

・青色の組み合わせは現在の色合いに限定せず、複数の種類を用いてもらって問題ない
・青色は深い色合いの青のほうが好みなので、複数の種類の青色を使う場合、メインは深い色合いの青を使ってほしい
・トップチューブの文字、ヘッドチューブのロゴ、ダウンチューブのロゴ(底部のロゴ含む)、フロントフォークのロゴ、シートステーのロゴは残してほしい(あくまでラピエールの車体であることを分かるようにしたいため)
・チェーンステーのロゴも残せるならお願いしたい。ただし難しい(別途時間がかかりすぎる等)なら塗りつぶしても差し支えない
・仕上げはマットでは無くグロスを希望。もしカラーとの兼ね合いからマット仕上げのほうが望ましい場合は別途ご相談

よくよく振り返ってみるとかなり多くのオーダーを求めているような感じであるが……これでもA4サイズ1枚と少しに収まった仕様となっている。

なお最後に、時間がかかっても大丈夫なので最高の一作をお願いしたい旨をお伝えした。

依頼内容はメモ帳にまとめたものをpdfファイル化して、スマホのメッセージアプリでスタッフへお送りした。参考用画像ファイル等はブログURLやネットワークストレージ上でのURLを記載することで対応できた。

紆余曲折を経て変更

メッセージをお送りして2日後。デザイナーからサンプル案の提示があった。

モザイク柄と、青の濃淡をイメージしたペイントの手法の一例として、画像が添付されている。

洞窟の壁のような、或いは深い海のグラデーションのようなイメージの画像。こういうのがフレームに乗ってくると面白そうだと感じた。

しかし、面白そうではあるがピンとこない。現在のフレームのイメージからかけ離れているように感じるのだ。

示されたのは曲線のような、あるいは不定形のようなイメージである。一方、元のフレームのデザインに配置されたモザイク柄はどちらかというと幾何学的なデザイン。

色あいは同じだが、形の上では対極に位置する。

そこで、幾何学的な感じとその反対を両立させるような表現は可能でしょうかと聞いてみる。すると、いくつかの幾何学的な模様パターンを提示していただいた。

これもまた、面白い表現だなあと思う。しかし、やはり自分のなかでしっくりと来ない。

なぜしっくりと来ないのか。ここは自分のなかできちんと答えを出す必要がある。でなければ、ただの答え合わせのようなやりとりになってしまうからだ。

数日考えてみたが、答えが出ない。こういうときは原点に立ち返ってみるのが吉だ。

さて、そもそも私はなぜカスタムペイントをしたいと思ったのか。

当初、フレームの塗装については「元のデザインを再現する」か、「カスタムペイントにする」かで悩んでいた。

なぜ悩んでいたのか。それは、ひとえに元のデザインに対して並々ならぬ愛着があったからに他ならない。

それでもカスタムペイントに舵を切ったのは、世界にただひとつ、自分だけのデザインが欲しいと願ったからだ。しかし、そのように願うのはさておき、元のデザインに対する愛着が失われたわけではない。

そう考えて、気がついた。

つまり、私が欲するフレームには、元のデザインの名残がどこかに必ず残っていて欲しいのである。

そうして、自身のオーダーを読み返す。

「ただし、元のデザインに戻して欲しいわけではないので、あえてこのモザイク柄を崩しつつ現在のフレームのイメージが再現できるならばお願いしたい」

この部分は変更しなくてはならぬ。

即ち、「元のデザインに戻して欲しいわけではない」のではなく、「元のデザインのモザイク柄を引き継いで欲しい」のである。

その旨をお伝えし、再度デザイン案を待つこととなった。

デザインの確定

変更連絡を入れてから2週間ほどしたある日。

デザインイラストが送られてきた。しかも、まさかのA・B2パターンである。

【A案】

当時のLAPIERREのフレームを採用していたプロチームがフランスのFDJだったので、パリを走るメトロ(地下鉄)の掲示板からブルーとゴールドを引用し、配色したものだという。

ブルーとホワイトのモザイク柄は健在で、さらにブルーの配色部分には色の濃淡で紙吹雪(モザイク柄)がちりばめられているという仕様である(画像を拡大すると見える)。

【B案】

A案よりもさらに深いブルーを使用したもの。ブルーにメタリックを用いており、光の当たり具合で明暗と立体感を出すという。ロゴ部分はA案と対照的なシルバーを配色。

なお、色の立体感を演出する目的から、こちらはブルーの配色部分に紙吹雪は入っていない。また、白の面積が多いのはFDJチームカラーに合わせたものだという。

2つの案を提示された時の私の心境は、次のようなものである。つまり。

「ラブコメ展開において、どちらかのヒロインを選ばなくてはならない」

案を示されて、おそらく味皇のじーさんが味勝負しているときのような顔になっていた。

すーごーいーぞー! どちらも甲乙つけ難し! よってこの勝負、引き分けとする!(CV:藤本譲)

おそらく片方の案だけを示されていたら即OKしていたはずだ。なのに、こうも高い水準で元のデザインに再解釈を加えた案が二つも提示されるとは。

もはやヒロインを一人だけ選ぶというケチなことは言わぬ。今求められているのは『ToL〇VEる』における楽園計画か。頭のわるいラブコメ展開は大歓迎だ。まとめて俺が結婚してやんよ!

もし私にゲートオブバビロンのような財力があれば、もうひとつ同じフレームをどこかのデッドストックから購入して、2台仕様にしていたはずである。というか正直どこかで同じ年式のXeliusのフレーム販売してないかなと検索してみたまである。

2台のフレームでどちらもつばめという何そのwktk仕様。左右から同時に「KeiOSお兄ちゃん」と呼ばれた日には我が存在はエーテル体と化し遥か永遠の理想郷からサイクリスト達を見守る存在になってしまうことだろう。

うれしい悲鳴である。しかし、どちらか一方に決めなくてはならぬ。

悲しいことにそれを維持する財力も置ける場所もないのである。甲斐性のないKeiOSを許してほしい。

2週間悩んだ結果、回答したのは――――B案であった。

デザインの面白みからいえば圧倒的にA案である。しかし、実際に一緒に走ることを妄想、もとい想像してみると、自分の好みの細かな機微がよりB案を欲していた。

本当に、最後まで悩んだ上での結論だった。

つばめのシルエット

B案を回答した際に、2点追加でお願いをした。

1点目は、トップチューブの白地部分が広すぎるので、あと少しだけモザイク柄を追加してほしいというものだ。

曰く、白地部分が広いのはFDJチームのカラーを意識してとのこと。しかし、私自身はFDJにそれほど愛着がない。

一方で、鳥の燕がもつ腹部の白い部分は上下入れ替わりつつも十分に確保されていたので、モザイク柄がもう少しだけ広がっても良いと感じた。

そして2点目は、トップチューブの前方にツバメのシルエットを入れてほしいというものである。

信号で一時停車したとき、ふと視線をトップチューブに落とすと、そこにツバメが見える。すると、ふっと燕雲が笑いかけてくれる。私もふっと笑いかえす。

ええ、なにそれエモい……。

ちなみにこのプランの原型は373氏から以前にご提案をいただいたものである。特許も実用新案も取得していないのでみんなやってみよう。

元のフレームデザインには、トップチューブにLAPIERREのロゴが入っている。そこにツバメのシルエットが入れ替わる感じ。

おおう、なんか想像するだけで面白くなってきた。うちのつばめがこれ以上可愛くなってしまったらどうしてくれよう。

追加2点の依頼後、しばらくして再度修正案を提示いただいた。

ツバメのシルエット、まさかの3パターン提示である。

あまりのホスピタリティに、逆にデザイナーが無理しすぎていないかと心配になるレベルである。本当にありがとうございます。

都会を飛び交うツバメのイメージということで、ここは3番目にあるシルエット案一択。

あと、LAPIERREのロゴが2022年版のものに変わっていたので、2017年当時のものに戻してもらうことにした。ロゴデザインは好みがわかれるところだが、LAPIERREに関しては旧デザインが好みである。

微調整を経て、最終案が提示。

この案で、OKの回答をお送りした。

なお、途中経過においてシートステーのスポンサーロゴは全部再現しないこととなった。UCIの認証マークも同様である。

UCI認証マークはマスキングすることで残すことが可能らしい。一方、スポンサーロゴもデザインをトレースしてデザイン化し、マスキングフィルムを作成することで再現は可能とのこと。

しかしスポンサーロゴは数種類あり、全部再現しようとすると複数のマスキングフィルムを作成する必要があるので、費用が高額になってしまう。

当初はスポンサーロゴの再現もできたらと思っていたが、最終案が出来上がった時点では特にこだわりもなかった。

というか、つばめのコンポはsimanoじゃなくてSRAMだからね。コンチネンタルのタイヤも使ってないし。

発送

デザイン案が確定し、いつでもフレームをアトリエキノピオへ送れる準備が整ったところで、ようやくフレームの破損部分を修復すべく補修業者(ザイマック)への発注を行った。

約1カ月で無事に補修が完了。念のためフレームのカーボン部分の補修が完了したのを目視で確認しておきたかったので、いったんフレームを返送してもらう。

素人目にも、ショップスタッフが見ても申し分のない補修状況であった。

満を持して、アトリエキノピオへフレームを送る。

しかし、フレーム到着後、即塗装……というわけにはいかない。私以外にも塗装待ちのフレームが複数あるので、そこは順番待ちである。

それだけ、多くの人からの要望や注文を受けている工房だということだ。

塗装を待つあいだ、補修したフレームは屋内で保管されるのだから、紫外線等に晒される心配もない。そこは気長に待つこととした。

あとは工房の技量を信じるのみ。

とはいえ、仕上がりに不安はなかった。間違いなく最高の出来で戻ってくるという確信があった。

復活の日

そうして、フレームを工房へ発送して約4か月後。塗装されたフレームがK&MCYCLEに戻ってきた。

ツバメが再び空へ Lapierre Xelius カスタム
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まるで新しい一台を納車したかのように錯覚する。

画像ファイルで確認していたのとは違い、現実に組みあがった立体的なその姿を見ると、とても新鮮な印象を受ける。

目の前の車体は明らかに新しいデザインであるのに、そこには確かに以前のフレームの鼓動が息づいていた。

誕生し、かつ、ようやく戻ってきたのだ。燕雲が。

破損から修復までの日数まとめ

フレーム破損から、カーボン樹脂の修復、カスタムペイントの設計と塗装、そして納車までの日数は291日であった。

履歴は次のとおりである。

2022年
5月15日フレーム破損
5月16日K&MCYCLEへ相談
5月17~24日カーボンフレーム業者の選定(ザイマック)、補修までのフロー決定、ペイントの方針(アトリエピノキオ)の決定
5月25日~アトリエキノピオへコンタクト、カスタムペイントのプラン相談開始
8月20日カスタムペイントのプラン決定
8月22日K&MCYCLEを通じてザイマックへ発送
8月30日ザイマックから最終見積り提示、了承
10月6日補修したフレーム返送
10月10日頃K&MCYCLEを通じてアトリエピノキオへフレーム発送
2023年
2月23日塗装したフレーム返送
3月2日組み立て・納車

結びに代えて

フレームが破損した2022年を振り返ってみると、別のライドで落車し大けがをするという、乗り手・自転車ともに不幸が重なる大変な年であった。

怪我をしたのは、トップチューブにツバメのシルエットを入れる案をお願いした数日後である。正直、そのあたりは怪我による諸々のショックのほうが大きく、一時は愛車のデザイン案のことなど考えられなかった状態であった。

けれども、最終案を目にしたとき。このデザインで戻ってきた燕雲ともう一度走りたいと、そう思う自分がいた。

怪我はもちろんのこと、フレームの破損も二度と御免である。

しかし、転んでもただでは起きぬという精神もあってか、絶対に元のフレームを取り戻す、或いは元のフレームを超えるものを手に入れるという気持ちであった。

そうして、カスタムペイントによる新たなデザインを纏い、愛車が戻ってきた次第である。

これからも相方として、ずっとそばに。

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